お母さんからの遺志でやるべきことがあらかじめ宿命づけられてるというのが重いと思いました。昨今のあなたのやりたいことをやりなさい、ライフワーク、好きなことを仕事に、とかとは別次元の導入。しかも事前広報で戦いは三世代は最低続くことが分かってるので、ここからずっとずっと宿命に規定され続けるのがもはや前提条件。「世代を超えて」っていうとカッコいいけど、これは結構大変な話。
フリットは凄いヤツだけど一般人の理解は得られない、というのが強調されてた辺りがポイントなのかと思いました。結局、こういう大型ミッションは孤高の天才とかではダメな訳で、最終的には一般人も味方につけないと。最初の世代では達成されなかったそういう課題が、世代を追うごとに改善されていく、とかだと面白いかも。また逆に、一般人には理解されていないからこそ、エミリーはばっちり理解してくれていた、ずっと見てくれていた、という部分が際だってくるのも上手いと思いました。三世代続くのだから誰かと結婚するはずなんですが、エンディング含めてここまでプッシュしてる所を見ると、特にその辺りを「誰と結婚するの!?」ネタでは引っ張らないで、エミリーとで決まりなのだろうか。エミリーはおじいさんも(ビジュアル的に)イイ。これ、おじいさんがモビルスーツ乗る展開になったら燃え(萌え)ですよ。
他、昔戦争があったらしい世界観も語られて、ガンダムは「絵の中の救世主(理想)」でそれを目指して作り続けた、というのも何かイイ。メタに劇外に読めます。ファーストガンダムはやはり伝説で、それを目指して後続も世代を超えてガンダムタイトルを作り続けた、みたいな。
ただそうなると、アンノウンエネミーは世代交代の是と対局の存在なのが一番しっくりくるので、その昔の戦争の遺物的に世代交代的循環がない存在なのかなとか、そこまで想像するのはまだ第1話では早計でしょうか。ダブルオーも最終回で初代ガンダムを模したモビルスーツ(オーガンダム)とエクシアを闘わせたり、ガンダムクリエイターはメタな「初代越え」を作品で表現したがる傾向もありますからねー(これはダブルオーに限らず他のガンダムシリーズにもしばしば見られる気がしています)。だからって、ファーストガンダムとかを循環しない閉じたコンテンツにまで模して敵役にするかまでは分からないですけど。
地味に理系燃えな作品でした。僕も、ガンダムとか作って大きいミッションとか無性にしたくなる第1話だったのでした。
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HG 1/144 AGE-1 ガンダムAGE-1 ノーマル (機動戦士ガンダムAGE)
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