アニメアイドルマスター(公式サイト)、第14話「変わりはじめた世界!」の感想です。(BS-TBSで地方遅れ視聴中。)
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 上昇志向を押し進めてトップアイドルになれば共同体は壊れてしまうんじゃないの問題、前回のライブの成功で、今までよりは格段にトップアイドルに近づいた765プロの面々が描かれつつ、かつて壊れてしまった共同体、765プロの社長と、ジュピターの会社の社長の話が出て来たり。これも想像するに、よきライバルだったのに、上昇志向で競争社会の中で生きてるうちに、二人の社長の共同体は壊れた、という話なのだと思うのでした。だから、765プロ共同体が壊れていない証である集合写真を、圧力をかけて差し替えてしまう(これが競争)というのが、ジュピター側の社長のポジション。

 ラストシーン、それでも765プロの共同体は壊れない、というみんなで手を合わせるシーンに、千早だけ写真を見ていて遅れて入ってくるシーンが素晴らしい。写真に映っていたのは家族共同体の風景。どうしても共同体が壊れた犠牲者ポジションの千早がいるので、765プロ共同体の連帯は尊いけれど、どこか切なさがつきまとう。これ、千早の話は最後どうなるの。やっぱり、家族共同体が壊れてるのに、全部が765プロ共同体で代替できるとも、全てを捨てて歌にかけて上昇志向に走るというのも難しいと思うのだけど。

 そんな訳で新オープニングも千早のシーンが素晴らしい。幼千早と現在千早が歌っていて、つまりは成長=上昇志向で前に進んだはず……を描いているのに、全体のタッチはとても切ない、という映像(他のメンバーがチームで歌ってる映像なのに対して、千早だけは一人で歌っている)。もうこれ、僕的には最終回が千早の話とかでも驚かないんですけど。

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