●ガンダムSEED HDリマスタープロジェクト(公式サイト)
2012年元日(1月1日)からBS11で放映きたー(仙台でも見られる)。
Twitterで少しつぶやいた後の反応を見るに、僕がその昔ガンダムSEEDに関するテキストをサイトで書いていたのを知らないフォロワーさんも今や多いのか。七瀬さんがその昔ファンサイトやるほどにTMRが好きだったことを今や知らない人が多いのと同じか。ミゲル・アイマンの名前を出せばみんなで解り合えたあの頃が懐かしい。同じものを見ていたあの頃が懐かしい。前にも書いたけど、ニコニコ動画やら個人単位のユーストやら、娯楽映像が多様化し過ぎる前の、ギリギリの作品だったと思います。古びたアナログ放送のTVで、VHSテープに録画して何度も繰り返し見ては(もちろんリアルタイムでも見た後に)感想書いたものですよ。「あなたが優しいのは、あなただからでしょう?」とか、今思い出しただけでもブワっとくる。
全話感想は無理かもしれませんが、元日から視聴してちょくちょく感想書こうと思います。
機動戦士ガンダムSEED HDリマスター Blu-ray BOX 1
追記:たまに伝説と呼ぶ人がいる僕のその昔のSEED感想のテキスト目次とSEEDDESTINYのブログ感想記事カテゴリにリンク張っておいてみます。
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「けいおん!」とアニミズムについて、という文化論的なテキストを思いついたのですが、ちゃんとした形にまとめる時間もないので簡単に書いてみる。
僕の「けいおん!」感想では始終一貫してその視点から見ていたように、「日常の中に輝きを発見できる」という要素が特にアニメ「けいおん!(!!)」では強かったと思うのですが、これは少し視点を変えれば、日常の何気ないものや場所、出来事にも神性を感じられる、というような話に接続が可能に思える。だから、第一期第四話の、唯が花火をバックにエアギターをやるのに、澪が「輝き」を見つけてしまうシーンがあるのだけど、あれはもしかしたら日本的な価値観なのかもな、と思ったのでした。
あらゆる物に神が宿るとか、普通の人でも神様になっちゃうとかそういう思想が日本にはある訳ですが(普通の人がある種の偉業とかで神様になって祀られる、みたいな話など)、澪があのシーンで見つけたのはそういうもの。唯=神(笑)。
さらにあの話は、対比として、「武道館でライブするような競争主義を勝ち抜いたナンバーワンバンドにだけ価値があるのか」という要素も背景に込められている話。だとするなら、こっち(本物の武道館を目指す)は強引にもっていけばグローバル資本主義側の価値観かと思います。
なので、「けいおん!」の第四話は、というか「けいおん!(!!)」は、グローバル資本主義の価値観の中で競争し続けるのにみんな疲れ始めていた所に、日本的アニミズム、何気ないものに宿る神性、日常の輝きの再発見、そういう価値観を提案する作品だったのでは? というようなテキストを思いついたのでした。
第二期の、梓が唯から貰った飴玉に何かを感じるシーンとかもイイよね。それは、やがて高校生活は終わってみんな厳しい競争社会の住人になってしまうんじゃないかという不安の前に提示された、「唯先輩からの無償の贈与」という一つの何気ない神性だったのではないか、というような話!
唯自然神説は、なんで日本の萌え文化は巫女とかそういうの好きなのかにも接続できる気がするんですが、どう?(聞かれても。)
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買いました。
魔法少女リリカルなのはViVid (4) (角川コミックス・エース 169-5)
魔法少女リリカルなのはViVid (5) (角川コミックス・エース 169-7)
面白いです。魔法少女にスポーツ漫画的な要素も編み込んできてる感じ。
こういう自己克己しながら(競争前提で)上を目指す! みたいなのは僕本人はもうピンとこれなくなってしまったんですが、大事なことなのだとは引き続き思っています。
ただ、厳しい世界。個人的にこの手の競争で頑張ってたのは受験以外だと高校の時の部活の柔道でしたが、かなり本気で打ち込んで、それこそ青春を捧げましたくらいの勢いで頑張っても県でベスト8が最高でした。全国区なんて化け物揃いで、足元にも及ばなかったのは明白。どんなに本気出しても上に行けない人は行けない厳しい世界(『Vivid』でもそういう感覚は切り取っている)。Twitterで気軽に全国レベルの人と繋がった気になれちゃう昨今なんで勘違いしがちですが、全国区の一流って、そういう世界なんですよね。それを、うだうだ言いながら見たり、創作物に投影してせいぜい夢を馳せる僕ら、みたいな。そりゃ、「きっと何者にもなれないお前達に告げる」がキー台詞の作品も作られるよな、というような感覚です。
再び柔道で頂点を目指す的な方向を頑張ることは個人的にはもう無さそうですが、そういう話以前にとりあえず生存戦略するだけでも中々大変な最近ですよ、ポイズン。