アニメアイドルマスター(公式サイト)、第17話「真、まことの王子様」・第18話「たくさんの、いっぱい」の感想です。(BS-TBSで地方遅れ視聴中。)
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●第17話「真、まことの王子様」・第18話「たくさんの、いっぱい」

 近々来るであろう千早回への仕込みが続きつつ、特にこの二話は千早の現在の状態の「理想的なif」を描いていた感じ。

 つまり、第五話から続くトップアイドルを目指せばみんなではいられなくなる問題から続いて、自分の道を行けば共同体が壊れちゃうんじゃないの問題にあたっての犠牲者ポジションが千早なんですが、この二話の真と律子は、そこをしっかりとクリアしている。

 千早は家族共同体が壊れてしまったけれど、真は、王子様役を今はがんばってみるという自分の道が、ちょうど真を男の子っぽく育てた父の方針とも合致してるので、家族共同体はむしろ大丈夫。

 一方で律子は、アイドルではなくプロデューサーの道を行く……という自分の道の選択においても、昔からのファンの共同体は壊れていなかった、さらには竜宮小町は律子の新しい共同体だ、というお話。どちらも、理想的に共同体を壊さないまま自分の道を進んでいます。

 なのだけど、千早は歌という自分の道を志向する一方で、家族共同体が壊れてしまっている。どうなるんだ、という所で千早回近しという感じ。シナリオ、というか全体のシリーズ構成のしっかり度がすごくて、これ名作だよな……。

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