軽く感想。今週号のネタバレ(HUNTER×HUNTER、めだかボックス、バクマン。)を含むので注意です。
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●HUNTER×HUNTER

 前回極小の世界の話が入った所で、今回は極大の世界の話。極小にしろ極大にしろ、まだ未知のものが多くて開拓・探検の余地があり、またそれを求める精神性について語られる。作品題の『HUNTER×HUNTER』の精神が語られているようで、まじで終わり近いの!? と思ってしまった。

 そして、ここでゴンとキルアの道が別れる(長い伏線だった……)。キルアは最初ゴンと会った時、行動の動機に家族のことをあげていたので、家族のことが一つ決着した今、キルアの話は終わったとも言えそう。家族がうっとおしい、離れたいという所から物語がはじまり、アルカとナニカという守りたい家族ができた、というところにまとまっていっている。一方でゴンは、家族よりもジン的な開拓・探検精神の方に進んで行ってしまう。あくまでワンピースを求める物語であるルフィと、家族を求める物語であった白ひげみたいな感じか。ここで別たれるのは綺麗。個人的には、キルアの方に共感する。


●めだかボックス

 前回恋愛感情がないんじゃないかとか救済願望の権化なんじゃないかとか言われていて、およそ人間的な感情は本当は持ってないんじゃないかと前フリされていためだかちゃんに、ちゃんとバンドの演奏が届いた、というのは良い。「友情・努力・勝利」がラスボスを討伐するためじゃなくて、一人の心を動かすために使われるというのも時代を感じてよかった。

 そして、およそメタ存在のために達観しすぎてめだかちゃん以上に感情が動かない安心院さんが、めだかちゃんの感情が動いたことに敬意を表するようなそぶりをみせる。主人公論と物語論と超人-衆愚論が最後にまとまっていくんだと思ってるんですが、安心院さんの心も動く方でフィナーレだったら優しい。けど西尾維新なので油断できない……。ボックス、箱庭(学園)というワードからは、しょせんそんなもんさという諦観、無価値感が滲み出ていると思うのだけど(それを一番感じてるのが安心院さん)、最後にそこが突破されたら、と思うのですが。


●バクマン。

 オールドファッションドな恋愛観が逆にロケンロー、というのは面白かったです。

 漫画はやっぱりどっちかというと反体制側、ロケンロー側の表現なので、ロケンローを描いた方が無標なんですが、昔と今でロケンローが転換している。確かに、自由恋愛側がマジョリティになったら、保守恋愛の方が反体制、ロケンローになるんだった。

HUNTER×HUNTER 30 (ジャンプコミックス)

めだかボックス 14 (ジャンプコミックス)
めだかボックス 14 (ジャンプコミックス)