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パパのいうことを聞きなさい! 1 (ジャンプコミックス)
パパのいうことを聞きなさい! 1 (ジャンプコミックス)

 竹村洋平さんの漫画版『パパのいうことを聞きなさい!』1巻&2巻の感想です。
 漫画版は色々出てますが、松智洋先生のコメントより、こちらのジャンプコミックス版(今月発売分から連載がSQ.19に移籍になったヤツ)が本編の漫画版オフィシャル扱いとのこと。
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 『魔法使いの夜』の他に最近密かにハマってるのが、この『パパ聞き』。アニメ観てコミックス版読んで、今原作小説買い始めた所とか、すごいハマってる人っぽい。上坂すみれ力に感化されてアニメをきっかけに入ったんだけど、思いのほか本編も良かった。松先生のテキスト力が上がってる(『迷い猫オーバーラン!』の時とかに比べても)原作ライトノベルもいいけど、今の所この竹村さん漫画版がお勧め。肝心な所は押さえつつ、『ToLoveる』的お色気漫画としても広く読めます。

 ただ、本編感想は書きづらい。何故『パパ聞き』にそこまで! 的にだいぶ感じ入るものがある感じで読んでるので。劇中の、「急に姉の遺児を育てることになり若造なりに徒手空拳で頑張る」が、自分に起こった「急に親に一生介護が必要になり若造なりに徒手空拳で頑張る」の頃と重ねて読んでしまっているのです。そして、この手の話を織り込んで感想書くとどうしてもしんみりと重いものになってしまう。この、とにかく金と時間と実力がいる、それも早急に感はまじで色々思い出します。バイトで疲れ果てた体でおにぎりを口にして泣いてる所とか、これ、松先生も何か色々あったでしょ。それでも、それまでの時間とこれからの時間全部質に入れても守りたいと思ったんだからしょうがないのです。

 また、キャラクターは全員好きなんだけど、仁村、莱香さん、佐古先輩の大学友人組がよい。これも、そういえば自分もこういう友人らに助けられて何とか生き延びたんだった、と思い出した。あの時の恩まだ返してないな、とかしみじみしてしまった。特に仁村最強。経験上も、逆境で一番役に立つ日常スキルって、食糧調達スキルと料理スキルだから! 仁村は祐太からお金は貰ってるから、とかニコニコしながら、おそらく、そして明らかに貰ってるお金以上の素材と料理で空たちに食事作っていくんですよ、超カッコいい。祐太ポジションほどの逆境は今後はそんなに経験したくないので(そうも言ってられない気もするけど)、今後しばらくは仁村ポジションを目指したい。友人各位には、チンジャオロース(ちゃんと出来あいのタレじゃないやつだよ!)くらいは作りにいってやると、この場を借りて言っておきます。

 萌えからちょっと愛の領域に入ってる感を感じてる作品。『迷い猫オーバーラン!』の時からじわじわ好きだったけど、これで本格的に松智洋好きになったよ。上坂すみれ力が何かを巻き起こしてるアニメ版も含めて(『パパ聞きRADIO』の面白さは屈指だと思います。)、しばらく続いてほしい作品。

パパのいうことを聞きなさい! 1 (ジャンプコミックス)
パパのいうことを聞きなさい! 1 (ジャンプコミックス)

パパのいうことを聞きなさい! 2 (ジャンプコミックス)
パパのいうことを聞きなさい! 2 (ジャンプコミックス)