BS11で視聴のアニメ「ソードアート・オンライン(公式サイト)」第3話「赤鼻のトナカイ」の感想です。
 ◇◇◇

 前回第1層ボス戦で、今回はもう49層まで登場とテンポ早めです。これ、放映中に最上階まで行くのかもしれない。

 パっと見美談風にまとめながら、本当は最初の街から出たくなかったサチと、SAO世界でこそ生きる実感持っちゃって最上階目指して攻略してるキリトとが交わってしまった悲劇、という感じだと思いました。キリトはゲームオーバー=死に脅えている人間がいるということに初めて気づいたとかいかにもな歪な発言をし、サチのギルドは「家を買う」とかエラク保守的なことに幸せを見つけている。ガチネトゲ廃人と、ちょっと趣味でやってるリア充グループ(サチのギルドはリアル世界の部活仲間)が交わってしまった悲劇、みたいな。

 サチも感謝していたし、キリトが先に進んで攻略してくれるのを望んでいてくれたみたいなオチになってるけど、これはけっこうな正義と正義の対立。SAO世界がリアル世界の風刺になってるんだと思うのだけど(だから死ぬ人はあっさり死ぬ)、じゃあ、最初の街で静かに暮らすことを望んで何が悪いの? と言われたらこれは結構正義度が高い。

 リアル世界が平和で本当に守るべき日常なのかはともかく、第2話やOPを見る限りアスナさんもあくまでリアル世界との紐帯を切らない感じなのだろうから、そこがキリト君との対立項になるのだろうか。これ、何か価値観が大きく変わるイベントがない限り、キリトはラスボス化というか最終的にSAO保持側に回るかのような展開だよな(SAOの中でこそ生きてると感じてしまうから)……。

ソードアート・オンライン 1【完全生産限定版】 [Blu-ray]
ソードアート・オンライン 1【完全生産限定版】 [Blu-ray]

crossing field【期間生産限定盤】
crossing field【期間生産限定盤】

→前回:第1話「剣の世界」・第2話「ビーター」の感想へ
→次回:第4話「黒の剣士」の感想へ
『ソードアート・オンライン』感想の目次へ