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●範馬刃牙/最終回/感想
言わんとしてることも意外と伝わってきた気がします。時々書いてたけど、単純に刃牙が闘争の力として上回っちゃうと、勇次郎イズムに染まってしまったことになって「勝った」ことにはならないと思ってたので(思想の上では勇次郎が勝ったままになってしまう)。
勇次郎が我を押し通すのを置いて少し譲る、だから勝利だというのは結構納得。最強ゆえに孤独だったという話とか、互角にまで登ってみせた刃牙への敬意みたいな描写はあったので、勇次郎も今宵はそういう気分になるかもな、とも思ったので。
また、刃牙は刃牙でより下の位置に頭がある点から敗北を認める。闘争をなりわいとして勝利を志向した作中中心の二人が、どっちも敗北したかのようなラスト。何を言わんとしてるのかはともかく、「刃牙」の好きだった所は敗北のシーンの魅力、つまりおそろしく克己しても敗北は意外とあっけない、という点だったので、僕が感じていた「刃牙」イズムは感じられるラストでした。散々盛り上げて、克巳が一話で負けるとか、「刃牙」はそういう所が好きだったので。
最後の足を止めての殴り合いがバトルとしてのラストクライマックスで、最終数話はエンディングのようなものと解釈。僕としては最後で台無しというほどのこともなく(先週のエア夜食→ちゃぶ台返しまではハラハラしてた。)、一生記憶のどこかに残ってるであろう作品になりました。色々残ってる点(烈先生のボクシング編とか)はオプション扱いな感じで。板垣先生お疲れ様でした。

範馬刃牙(36) (少年チャンピオン・コミックス)