・Amazonが発表したキンドル・ファイアHDは可能性、というか映像受容文化をいよいよ本格的に更新していくシナリオがあり得るようになったような。日本で発売するかはまだ未定としながらも、日本の場合AmazonでDVDやBlu-ray(映像コンテンツ)を買う人が既に多いので、タブレット端末視聴でそれなりに綺麗に観られるなら、一気に映像受容文化がそっち(データ購入でのタブレット端末視聴)に行く可能性も(既にスマホやiPadでニコニコ動画やバンダイチャンネルを視るという文化は普及してる訳だし)。

・既に、大きいTVで録画だけしてるものの、TVつけるのがめんどう、という人の声をけっこう聴きます。現代の生活文化的に、じっくり大きいTVをつけて見てられる余裕がある人も残念ながら段々少なくなってます(今大きいTV見てる中心は高齢者層)。それよりは、移動時間や思わず空いた隙間時間にスマホやタブレット端末で映像に触れるという人の数が伸びている。まだ実機は触ってないから何とも言えないけれど、いよいよアニメ視聴なんかも、ファーストコンタクトはニコニコ動画やバンダイチャンネルなどでの配信、ソーシャルメディアで語り合いつつ、気に入った作品はブログなどのAmazonリンクからタブレット端末にデータDL購入、みたいな方向へ本格的に進むのかも。一概にだからBlu-rayが衰退するとは言えないけれど(本格的に好きなものはより綺麗で大きい画面で見たいニーズはおそらく根強いし、所有欲はこっちの方が満たせる)、ある種の「データでいつでも見られる状態になればとりあえずそれでよい」的な作品の購買形態がこっち(タブレット端末)に掬われていく方向は伸びそう。ファーストコンタクトはWEB配信、旧作はバンダイチャンネル月額千円コース、コア作品はBlu-ray、で、その間の新作をちょっと手元に置いておきたい、あたりがここに掬われるかも。
・僕個人もそろそろTVは無理かも、と感じています。震災で自部屋にあったテレビが壊れて以来、居間に一台あるTVで録画だけしておいて、母上が眠った後にヘッドフォンしながら少し観る……という視聴形態だったけれど、これも段々、夜は余裕があれば他のことに時間を使うように。おそらく、顕在化してる介護社会とも、高齢者向け以外の「テレビで視聴する文化」はバッティングしています。若い層はおそろしく時間を長く拘束される正社員系の雇用形態か、常に自分をその領域で高め続けることを求められる専門職系自由業形態かに大まかには二分されていったとして、どっちにしろテレビを見てる時間はなくなるし、逆に老人介護には「とりあえずテレビを見せておく時間」というのは現状必要です。介護が必要な老人がテレビを見てる間に、介護する側は色々なことをしなければならないので、ここでも若い側が一昔前の形態でテレビを観てる道理がないことになります。

・悲しいけれど、這ってでも生存していかなくてはならない現状において、介護されてる老人と同じソースであるテレビのニュースを口をあけて観てるだけ、という訳にはいかない。たとえばジム・ロジャースのブログにアップされてるインタビュー動画や、ニュースにしてもFlipboardでキュレーションされているものや、老人向けメディアに単純化される前の一次情報、一例としても方向としてはこういう方を追っていかないと生き残れる気がしない。