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 遅れ視聴中のアニメ「ソードアート・オンライン(公式サイト)」第5話「園内事件」・第6話「幻の復讐者」の感想です。
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 冒頭ではNPC(ゲーム内のみのキャラ)とかどうでもイイし、SAO内の天候とかどうでもイイと、SAO世界にそんなに価値を感じてない描写だったアスナが、今回のエピソード後はSAOの結婚システムはイイとか、少しSAO世界もイイ所あるじゃんみたいなことを語り始めるという。

 第1話、第2話のSAOに価値ある派のキリトと価値ない派のアスナというのは分かりやすかったんですが、けっこう早い話数でアスナさんもネトゲ廃人サイドによってきました。第2話ではSAO世界内のパンとかまじあり得ないみたいな感じだったのに、今回ではパンを自作。現実世界の方を持ち込んでいるともとれますが、徐々にSAO世界に適応はしていってる感じ。

 これはあれかな。結婚システム云々は、現実世界はふぁっきん恋愛資本主義世界状態なので、ヴァーチャルにイデアを求めがちみたいな話なのかな。グリムロック&グリゼルダ夫婦の顛末から、逆とか対偶で何かを表現していきたいのだろうと考えると、グリムロック&グリゼルダはリアル世界の結婚という紐帯がヴァーチャル世界では切れてしまった人たちで、逆にキリトとアスナはヴァーチャル世界で結んだ紐帯がリアル世界でも切れない、という方向に向かっていくのを暗示させてる気がします。向かっていくというか、そういうのを信じたいんだよ、というか。

 また、結婚してもし相手の新しい側面に気づいたら云々というアスナの語りや、オープニング映像とかからすると、アスナにも何かリアル世界に語れない類の話があるのやもしれない。こ、これは、この作品90年代ファンタジーを今の文脈で再表現してる作品だと感じているんですが、ヒロインまで90年代トラウマヒロインだったりするのだろうか。古い! けどもしそうなら、それがイイ!

 今一つアニメだけだと、キリトとアスナの関係にそれだけの進展が構築されているというのが見えづらいのですが(特にこの二話だけだと)、これは『空の境界』方式で、時系列もいじってエピソードエピソードが「儚い断片」を意識させるようにしてる感じなのかな。で、その虚構性をそもそもヴァーチャル虚構であるSAO世界にかけている、と。ま、まあ地道な関係構築劇を見たい人は『ソードアート・オンライン プログレッシブ』を買ってくれというだけかもしれないけど(え)。

 アスナさんのヒロイン力は90年代のディードリットを勝手に思い出しています。レイピア使いだし。このヒロイン力でどんどん今の若者を魅了して、道を踏み外させてほしい。本当に踏み外してはダメなんですが(え)、若者というか大人がガンガン同人誌作ってる現状です。アスナさん、恐ろしい子!

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→前回:第4話「黒の剣士」の感想へ
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