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 『劇場版魔法少女まどか☆マギカ [後編]永遠の物語(公式サイト)』の感想です。

 記事中に劇場版本編およびTVシリーズ本編最後までのネタバレを含むのをご了承ください。(前編「始まりの物語」の感想はこちら
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 丁寧な総集編という感じでこの劇場版前後編に関しては、新要素はオプション的なものだと思うのですが、ほむらがループしてるという部分が語られる→TV版のオープニング「コネクト」(のちょっとほむらVer)に突入の流れの所はやられましたよ。映画なのにオープニング二回あるのかよ、的な驚きも含めて。もともとゼロ年代ビジュアルノベルの要素を大きく導入してる作品だと思うのですが、この真ルート、トゥルールート突入と同時に真オープニング演出はヤバい。映画なんで短い時間なんだけどなんだか何周も個別ルートをプレイした後に真ルートに突入した感を感じてしまいましたよ。おそるべしビジュアルノベル的演出。

 最後は何しろまどかの願いで宇宙の法則を書き換えるので大きい話になるのですが、小さい話としてまどかとほむらの友情の話と読めるのもよい作品。ループを繰り返しているので、ほむらは頑張れば頑張るほど時間がズレてまどかと心情的には離れていく……に関して、最後にまどかが神的な存在になって全時間を把握。お互い全時間、全存在認識の上でラストのリボンを渡すシーンに繋がっていくのは良い。まどかが今までの全時間を分かってくれた意味でほむらも救われているし、逆に神的存在になったまどかをほむらだけ覚えてることがまどかの救いにもなってる感じ。日常作品枠では描けないスケールの繋がり、関係性を描いていると思います。

 そして完全新作の劇場版第三作「叛逆の物語」が告知。予告の台詞からみるに、TVシリーズラストのまどかによる法則書き換え後の世界のその後を描いた、本当の続編っぽい。「犠牲」という言葉を使っていたのが印象的でした。魔女の絶望はまどかが一人犠牲になって引き受けた的な流れ。作品としての不満という類のものではないけど、考え始めると本当にそれいいのか? 感が漂うのは、歪みやら絶望やらに対して、まどか一人が犠牲的に引き受けて神的能力で纏めてしまった点なので、そこに踏み込んでいってくれたりするのなら面白いと思います。まどかの法則書き換え後も「魔獣」はいたりするんですが、結局どうするのか、とか。よく考えると魔女が消えて魔法少女は救われたかもしれないけれど、宇宙のエネルギー問題は解決してないのか? などなど。あと、今回気づいたのはまどかが神的になってから、ほむらにまた会えるって言ってるんですよね。だけど明示的な再会描写は今の所なし。なんか、こう、遅れて登場の前作主人公的な、再会と再開の話的な。そういうのも期待。

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→前回:劇場版魔法少女まどか☆マギカ [前編]始まりの物語の感想へ
→次回:『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ[新編]叛逆の物語』の感想へ
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