ネタバレ注意です。アニメ『とある科学の超電磁砲』第一期および、アニメ『とある魔術の禁書目録』第一期のネタバレも記事中に含まれますので注意です。
第2話より、『とある魔術の禁書目録』でも描かれていた御坂美琴の2万体のクローンを巡る「シスターズ編」に突入。
前半が学園都市の日常編で、徐々にヤバい暗部が忍び寄ってきてるように話が進んでいき、第五話ラストで本格的にシリアスパートに移行するのが上手い。第五話は特殊エンディングという凝りよう。ほのぼの日常パートの象徴のようなカエルのバッジがクローンミサカに渡る→カエルのバッジを付けたクローンミサカ八つ裂きに(日常崩壊)の流れはエグいよ。第一期からアイデンティティも一つのテーマな作品だと思うのですが、クローンミサカが他とは違う「個」の象徴(カエルのバッジ)を手に入れた直後、2万体のクローンの一つの模造品でしかないように殺されてしまうのは本当エグい。直後の美琴VS一方通行(アクセラレータ)戦では、アニメとしては第一期最終回で個としての己のアイデンティティをかけて撃ち放った美琴の超電磁砲(レールガン)が、学園都市の第一位、一方通行(アクセラレータ)の前ではまったく無力という、二重の意味でアイデンティティ崩壊展開。
ちゃんと、「人間VSシステム」のこの作品の主軸の中で、
御坂美琴(個・オリジナル)−レディオノイズ計画(システムのマッド部分)
個であり得るシスターズ−アクセラレータ(システムの中の第一位)
で話が進んでいる感じ。
『とある魔術の禁書目録』で結末は知ってる訳ですが、風車の伏線ももう出てるし、イベントとしては同じ結末なのかな。じゃあ、どうやって最強のシステム側の一位、アクセラレータを撃ち破れるのか? というのが描かれる、シリーズでも屈指の熱い展開の話です。
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