ネタバレ注意です。
メタ魔法少女作品要素が相次ぐ魔法少女作品。『魔法少女まどか☆マギカ』が従来の魔法少女作品を踏まえつつフックかけてきた感じだとして、その『まどか☆マギカ』すら「魔法少女へ勧誘する存在が胡散臭い」など、一つ前のステージとしてネタにしてる感じ。
原作も未読で前情報も仕入れずに観たので、OPが結構カッコいい方でガチな感じとか、え、これダブル主人公ものなの!? とか、新鮮な気持ちで見られました。「Fate歴代サーヴァントを相手に魔法少女が対峙する」オープニングは良いな。ライダーとかセイバーオルタとか、パラレルだけど出てくるだけで燃えるものが。
個人的にフライングで読み取ったコンセプトは、まさにFateの「いくぞ英雄王。武器の貯蔵は充分か」というか、パロディ的新参者VS歴史ある正統者。サーヴァントが背負ってるような歴史上の物語、原作Fateという物語、これまでの正統魔法少女アニメ、そういう正統者の文脈に、パロディ存在だけどネクストステージというイリヤが向かって行く、みたいな。
なので、オープニングラストの冬木大橋のシーンでエラくグっと来てしまった。Fate/Zeroの物語があり、Fate/stay nightの物語があり、といういわゆる「正史」で印象的に使われてる場所なんだけど、今作でそこで並んでいて手を繋ごうとしてるのは、パラレルイリヤと新キャラという絵。
普通に美少女アニメとしてエンタメで成立させながら、何やら芯があるコンセプトが感じられるこういう作品は好きなのでした。

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