週刊少年ジャンプ連載分の「黒子のバスケ」222Q「僕らはもう」の感想です。
 ネタバレ注意です。
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 個人能力による勝利主義を押していった結果、破綻してバラバラになる「キセキの世代」という流れは現在編からしてこの作品の核心要素なのですが、6人に結構程度のバラつきがあるなと思いました。個人能力絶対勝利主義の最右翼が天帝の眼が開花した側の赤司君で、引き続きチームの連帯を願ってる側が黒子(あと桃井さん)、と、この二つが二極。で、間には個人勝利主義より(練習にも出ない)の青峰、紫原ときて、緑間君と黄瀬君は、破綻はしていくのだけど、比較的まだ連帯要素も残ってた感じなんだなと。現在編で戦う順番が、まだ比較的残ってる方からなんですね。最初黄瀬君が出てきた時、黄瀬君がキセキの世代の中では黄瀬君と黒子が一番仲良かったじゃんみたいなことを言う→黒子の反応はつれない……みたいなシーンがあるのですが、破綻していく流れの中でも黄瀬君と黒子は喋ったりくらいはしてたっぽいし、緑間君は練習にはちゃんと出ていたと。

 赤司君自身が自分の中の二人的要素に自覚的だったことも明らかになったりで、これは、やっぱり両方が天帝の眼的な、(どう描くかは分からないけど)三人目(個人勝利志向側のラスボスみたいなの)が出てくる展開はありそうだな……。で、なんか運命の出会いみたいに描かれていた、黒子を見出した時の赤司君は誰だったの? みたいな。昨今の物語の王道ですが、僕って誰、君って誰、みたいな「アイデンティティ」要素が作中に組み込まれてる作品って感じですかね。アイデンティティを極端に抑える、自身を消すのが能力の黒子が主人公の物語だけに、忙しい週刊連載の中でも構成美のようなものを感じますよ。

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