週刊少年ジャンプ連載分の「黒子のバスケ」226Q「勝利ってなんですか?」の感想です。
 ネタバレ注意です。
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 過去編で、敗北を知りながらチームの連帯を重視する現在編の誠凛高校のifとして描かれていたと思われる萩原シゲヒロとそのチーム。帝光に弄ばれて完敗。過去編はいよいよバッドエンドに。

 現在編は、火神が加わった誠凛高校がこのバッドエンドを覆してくれるという物語になると予想しますが、この過去編バッドエンド時点で足りなかったものを二点ほど軽く考察。

 一点目はif誠凛高校であったであろう萩原シゲヒロ側で、ここは、負けを知っても頑張り、バスケが好きで、チームの連帯を重視してる点は現在編の誠凛高校と同じなのに、それでもバッドエンドだった。この点は、現在の誠凛高校にはこの時になかった要素として火神がいるので、その辺りで何か乗り越えてくれると予想。ヤバい、過去編にはいなかった男、火神、みたいなターンが現在編決勝戦にあるのだろうか、フライングで燃える。

 二点目は逆に帝光中学側で、赤司君が最右翼で主題を担う個人能力による勝利絶対主義は、ラスボス側の要素なのでまあ作中でネガティブと言えばネガティブですが、それ以上に過去編で顕著に追加されたバッドエンド要素として、「過去編の帝光中学は強者なだけじゃなくて、弱者(敗北する側)の気持ちを踏みにじる、尊重しない所までいってしまった」というが描かれていると感じます。なので、こちらも現在編で、誠凛高校や黒子、火神らが、これまで戦ってきた負かせてきたチームたちの意義も何らかの形で汲んで力に変える、みたいな感じで乗り越えてくれたりしたら熱い。もともと現在編は敗北知らずだった「キセキの世代」メンバーたちに黒子&火神&誠凛高校が勝って敗北を経験させていき、そこから何か新しいものが生まれ始める、という作劇なのだから(たぶんそのために、印象的に負けた後にキセキの世代らが泣くシーンが描かれている)。現在編において、負けた者の意志を尊重することは、あの時破綻したキセキの世代の意志を汲むことでもある。大まかには「破綻した過去を乗り越える物語」が「黒子のバスケ」だと思っているので、その辺り、過去にバラバラになったキセキの世代たちの気持ちを汲むことと、負かせてきた人々の気持ちを汲むことが同期したりしたら熱そうです。

・しかし桃井さんのヒロイン度は凄い。桃井さんは青峰(過去の共有体験)とくっつくのか黒子(新しい人間関係)とくっつのか問題、今回一緒にモニターを眺めてるシーンで、やっぱり黒子とくっつくような気もしてきた。破綻した一番辛かった時に隣にいた人という要素は大きい。また、この恋愛話は、リコの方も日向(過去の共有体験)とくっつくのか木吉(新しい人間関係)とくっつくのかで、シーソーゲームしていて、物語全体の「過去or現在からの新しい何か」の主題と、恋愛パートもリンクしてると個人的には解釈していたりです。

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