週刊少年ジャンプ連載分の「黒子のバスケ」227Q「黒子はボクです」の感想です。
 ネタバレ注意です。
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 過去編における現在編の誠凛高校のif(バスケ好き、チームの連帯大事)たる、荻原シゲヒロとそのチーム、帝光との決勝戦の後心を折られ、荻原本人も、チームメイトもバスケを止める流れに。勝負のフィールドからの退場。今話の赤司君の言葉を使えば、文字通り淘汰される。

 一方で、帝光の「キセキの世代」の方は、さらなる淘汰を進めて勝者を決めようと、高校ではバラバラのチームに。現在編中盤の青峰VS黄瀬とかけっこう重要だったのですね。「キセキの世代」の中でも、着々と優劣はつき、淘汰は進んでいく。そして、淘汰の末に絶対勝者たる赤司君のみが勝ち、「正しい」という結末になるのか、という現在編の進捗状況。

 対抗する誠凛高校は日向にしろ木吉にしろ、一度敗北した、淘汰された側が、それでももう一度立ち上がって作ったチーム。過去編の荻原シゲヒロとそのチームと少し違う要素があるとすれば、「バスケを止めずに敗北から立ち上がった」二人が中心で作ったチームというあたりか。

 そこに、黒子のリストバンドの片方は荻原シゲヒロのものだったことが明らかになり、何らかの形で敗北した側、淘汰された側の意義をくんだ黒子が加わって、現在編の誠凛高校というチームに。けっこう分かりやすく、現在編の決勝戦は個人能力による勝利絶対主義(淘汰する側)と敗北しても(淘汰されても)立ち上がってきた側、敗北した側の意義を受け取ってきた側との対決という感じの構図に。そこに、過去編にはいなかった男火神が加わって、過去編のバッドエンドを乗り越えるぞ、というような。

 まだあたたかさがある黒子なら、赤司くんの氷のような目を溶かせるかも、みたいな表現はいいな。前に書いたけど、赤司くんは片方の瞳が天帝の眼の状態になった時が個人能力勝利絶対主義で、なってない時はわりと普通にチームの連帯も重視するみたいな二重存在、矛盾存在的な人だと思うので、凍ってる状態的な比喩は良い感じ。ぶち壊すんじゃなくて、そこを溶かしてやれたなら、というような対象の敵キャラだと。

 今回で過去編は終了なのかな。仕込みが十全になって、かなり現在編の決勝戦は盛り上がりそうなので楽しみ。

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