ネタバレ注意です。
『ネギま!』の刹那、もっと遡って『ラブひな』の素子にやっていた「主人公が神鳴流の剣士にうっかりセクハラ」を、今回もやっちゃうんだけど、今作では相手が男というのに批評性を感じます(笑)。「わずかな勇気が本当の魔法」は本当なのか、主人公がエヴァ師匠にバトル能力を師事しない、なども含めて、明確に前作の否定とまでいかなくとも、前作と今作がシーソーゲームする要素を盛り込んでいる感じ。
第二話が不死者と普通人の友情は可能なのかという話で、第三話は不死者同士の友情の是非のはじまり(時坂九郎丸、悠久ホルダーを描いてると思われる第一話の見開きにいる)、みたいな感じでしょうか。
今作のみでも成立してるけど、『ネギま!』を踏まえた方が色々と感じ入るものがあります。刀太が近衛姓で、九郎丸が神鳴流使いとなると、やっぱり何か木乃香と刹那の縁的なものが背後にある、運命の二人的な何かなのか? などと勘ぐってしまいますし。
「友人など作れっこないし出来ても後悔するだけだぞ」の今話のエヴァンジェリンの言葉が切ない背景補強にもなります。第一話冒頭のカラーページのお別れのシーンだけど、エヴァも木乃香や刹那に友情めいたものを感じていたとして、今はもう木乃香も刹那もいない、という話なので。
これ、明日菜は眠ってる時間軸なのかな。それとも最終回の戻ってきた時間軸なのかな。『ネギま!』で非幸福者(『ネギま!』の感想書いてた頃に過去の悲劇組と呼んでいたキャラたち)だった代表として刹那とエヴァがいて(そしてエヴァは刹那に共感すると言ってる)、二人を精神的に救ったのは明日菜って描かれ方をしてると思うのですよね。刹那に対しては京都編のラストで明日菜がかけた言葉が、エヴァに対してはまほら武道会で明日菜がエヴァにかけた言葉がキーになっている。
エヴァに対しては、明日菜はよく分からないけど大丈夫だというようなことを言っていたのだけど、『UQ HOLDER!』は、結局孤独めいて悠久を生きているエヴァに、本当に明日菜が言っていたような生きてる意義のようなものが訪れえるのか、というエヴァアフター物語でもあるのかもしれない。
あとはやっぱり木乃香か。刀太が近衛姓な訳ですし。
『ネギま!』252時間目で、思いがけない幸福にとまどい悩む刹那に、木乃香が、
「――幸せになったら弱なるなんてウソや 幸せなんやったらもっともっと強くならな 今幸せやなかったり 何かの理由で大変やったりする人たちのためにも」
という言葉をかける。そこから物語は幸せと強さの両立という方に進んでいく。
強さは既にあるけど幸せ感が足りてない、というような『UQ HOLDER!』のエヴァ的に、刀太が近衛姓なのにも、色々と熱いものがあると感じるのでした。
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