というか、カテゴリ的には『仮面ライダーディケイド』の感想枠で。
ウィザードおよびディケイド全編のネタバレも含みますので注意です。
『仮面ライダーウィザード』正史本編の主人公の晴人が、パラレル世界『ウィザードの世界(仮)』(本編のif救済、つまり『ウィザード』のパラレルこよみを救えるか? というのをやってるのが、とても『ディケイド』におけるパラレル世界的)にやってくるという、ややこしいけど、ディケイド好きには大変テンションが上がった展開。
これ、ずっと書いてきた『仮面ライダーディケイド』感想の続き的に考えると、『仮面ライダーディケイド』本編+映画に何回かあった、『仮面ライダー』正史の主人公が、『ディケイド』のパラレル世界にやってくる、という展開を、士側からじゃなくて、やってきちゃった正史の主人公(今回のオリジナル晴人)側から描いている物語なんじゃないかと。
基本的に『仮面ライダーディケイド』のTV版というのは、正史に似たパラレル世界を回る話で、『仮面ライダー×仮面ライダー W(ダブル)&ディケイド MOVIE大戦2010(当時書いた感想)』ではディケイド的パラレル世界と正史がクロス、それ以降は正史とパラレル世界が繋がったり繋がらなかったりになる……というのが僕のディケイド解釈ですが。
で、なんだけど基本パラレル世界を回るディケイドのTV本編でも、正史の主人公がパラレル世界にやってきちゃう箇所が何回かあって、それが冒頭(ディケイドTV版はループ構造なのでラストとも言える)の『キバ』のオリジナル紅渡と、ラスト二話に出てくる『ブレイド』のオリジナル剣崎一真くん。
だから、今回のディケイドっぽいウィザード特別編は、たとえばディケイドTV版ラストで出てきたオリジナル剣崎くんの立場にオリジナル晴人が立ってると思って見ると分かりやすいのかな、と。まだ仮説ですけど。
パラレル世界にやってきた正史オリジナル主人公としても、やってきてみたら色々パラレル世界のシステムとか聞いてる、という今回の描写とか面白いですよ。ディケイドTV版ラストの時も、オリジナル剣崎くんは正史『仮面ライダー剣』終了後の時間軸からパラレル世界に呼び出されちゃって、システムを聞く→結果、ディケイド倒すの判断にいたって、あの時ディケイド側、士視点から見ると襲ってきたように見えたのかな、とか。
で、次回予告のグラサン士がTV版ディケイドラストの時のグラサン剣崎くんを既に連想させるんですが、今度は、パラレル世界「ウィザードの世界(仮)」に、ディケイド本編終了後の時間軸(「井上正大の公式アメブロ」の「あれから何年か経った門矢士として、お芝居してきました。」より)のオリジナル門矢士が次週はやってきちゃうという。
パラレル世界「ウィザードの世界(仮)」に、『仮面ライダーウィザード』正史のオリジナル操真晴人と『仮面ライダーディケイド』正史(『仮面ライダー×仮面ライダー W(ダブル)&ディケイド MOVIE大戦2010』が、パラレル世界の旅人でしかなかったディケイドが「ホンモノ」になる物語だと思ってるので、「正史」という言葉を使っておきます)のオリジナル門矢士が共演、というのが今回の特別編二編なんじゃないかと。
この、「正史世界とパラレル世界は別に存在してる前提で、正史主人公もパラレル世界に行けちゃったりする」システムは、これまでの諸々を説明可能な感じで熱い。『仮面ライダー×仮面ライダー W(ダブル)&ディケイド MOVIE大戦2010』の時に翔太郎とフィリップがファイナルバトルに参戦しちゃったのも、普通に正史の「ビギンズナイト」の時間軸の時に、正史の二人がちょっとパラレル的世界に呼び出されちゃったと思えばいいし、今回の『仮面ライダー鎧武』の主人公登場も、正史の番組開始前あるいは番組序盤のどこかの時点で、今回のパラレル世界「ウィザードの世界(仮)」に呼び出されちゃったと考えると、けっこうアリな感じ。
何にせよ、ディケイド大好きな身からすると、パラレル世界の旅人こそが自分の物語、という所に辿り着いた『仮面ライダーディケイド』のオリジナル門矢士が、あれから数年経った状態で何を語るのか超楽しみ。
ちゃら〜♪(あの音楽)→説教……(つまり『仮面ライダーディケイド』のフォーマット)は出るのかな、ワクワク。出たら出たで、出ないなら出ないでメタフィクショナルに熱いので、どっちにしろ面白い。フォーマット(世界・物語)を崩すのこそがフォーマット(アイデンティティ)みたいな感じのヤツなので、本当、ディケイド卑怯だよ。
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→『仮面ライダー×仮面ライダー W(ダブル)&ディケイド MOVIE大戦2010』の感想へ
→『劇場版仮面ライダーディケイドオールライダー対大ショッカー』の感想へ
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