少し抽象的な話になりますが、やまなしレイ君(Blog)の、


●『絵のない世界』(WEBページで読むPixivで読む収録電子書籍


 という漫画が面白いのは、ディストピア的検閲勢力に絵が反抗勢力になり得るという構図なのかな、と。

 LINEのスタンプ機能に最近言語学的観点から興味を持っていて、
 あれはあるトライブ(共感の場を形成している部族的な集団)によって、特定の記号(アニメのキャラクターとか)と結びついているシニフィエ(意味内容)がゆるく規定されていて、トライブ内インスタント言語になっている点。

 例えばプリキュアという物語を共有してる人たちにのみ分かる、夢原さんスタンプのニュアンスというものがある(まだ夢原さんスタンプは出てないけど。キュアハートスタンプは今朝姉さんに送った。)。

 自然言語ほど強靭に柔軟に複雑にはコミュニケーションツールとして使えないけれど、物語はWEBで一気に波及したりする今の時代、物語さえ共有していれば、国とか地域とか文化圏の壁を比較的容易に超えて(自然言語ほど習得に時間がかからないので)、インスタントながら様々な含みがある形式でコミュニケーションできるというのは面白い。

 で、今日思ったのは、スノーデン氏の件とか、我々が近年主だったコミュニケーションツールとして使ってるWEBの諸々は権力者には読める状況にある、検閲可能な状況にある、という前提として、でもLINEスタンプに込められてる含意とかまでは、検閲しても中々読解できないよな、という話。

 画像自体は検閲してる人は見られるだろうけれど、その画像にどんな含意(コノテーション)があり、その含みで何を伝え合ってるか、という点までは中々分からないと思うのですよ。少なくとも、そうとう時間はかかる。夢原さんスタンプの含意をキャッチするために、検閲してる人『プリキュア5』〜『プリキュア5GoGo!』の二年分100話近くのDVD見ないといけないし。

 そういう点で『絵のない世界』のような一種の反逆が、わりとインスタントにできるようになったのもLINEスタンプなのかなと。

 ちと飛躍させ過ぎかもしれないけれど、グローバリゼーションを押していく流れが、英語の支配言語化とかなりの程度リンクしてるとして、LINEスタンプ的コミュニケーションが日本発という(そして漫画コンテンツとかと相性がいい)のは面白いな、と。

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 やまなしレイ君も電子書籍売ってるパブーに僕も参入してみようと準備開始中。

 今年のプリキュアは「過去のリソースを現在に参戦させる」という話が入ってると思うので(え)、僕の過去の言語系、ビジネス系講座とか、現在入手できない状況になっていたものを、少しずつパブーさんでラインナップ化して、現在のタイミングで必要な方には届けられるようにしていこうかな、などと。

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 少し遅れてPS-Vita版『Fate/stay night』主題歌、「ARCADIA」を現在ヘビーリピート中。まぎれもなくFateソングっぽくて良いのです。