週刊少年マガジン連載の、赤松健先生の『UQ HOLDER!』(ユーキューホルダー)、第11話「魔獣退治」の感想です。
 ネタバレ注意です。
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 共同体「UQホルダー」は"人の世外れた者達"の互助組織。夏凛の前にやってきた三人の女の子たちが疑似『ネギま!』における刹那で、刹那のように人間と物の怪的存在との境界線上で困ってる者々がこの世界にもまだいるということなのですね。

 で、『ネギま!』の物語において刹那の精神的な救済を担うのは明日菜とエヴァと木乃香の役割が大きいのですが、刀太は木乃香との縁が匂わされている近衛姓ということで、繋がってる感が良いですね。時間を超えている感。第1話冒頭のシーンより、悠久の時間の流れの中で木乃香も刹那も今はもういないのだけど、エヴァはUQホルダーを作り、近衛姓の刀太は何やら木乃香めいたポジション(人間と物の怪的存在の互助)の場に辿り着いた点で、『ネギま!』時の物語は生きている、と。

 軌道エレベータや太陽系オリンピックに象徴される上昇志向、進歩主義が底の方に漂ってる作中で、「互助」の言葉が出てきたのも重要な感じ。頂点を目指せるトップや強者はまずは良いし、その意志自体を否定しない作品(刀太の意識は軌道エレベータの上を目指すなので)。それはそれとして、あぶれた者達の互助も、世界には必要だ。

 なんかもう、売上ランキングトップ圏に入るような漫画は凄いし、そこを目指す意志も尊い、でも世界にはJコミも必要だ、みたいなね。さっそく「同人マーク」に便乗(というかたぶん応援)したのか直球で『UQ HOLDER!』パロってる久米田先生の新連載『せっかち伯爵と時間どろぼう』第2話がこの話と同時にマガジンに掲載されていたりね。良い感じ。トップを走りつつ互助を忘れない精神というのはカッコいい。

 というか、悠久の生が主軸の赤松先生の新連載に、1年限定の生が主軸の久米田先生の新連載。何このコンセプチュアルに補い合ってる感(今話の久米田先生のも軌道エレベータ=上昇志向一辺倒への風刺になってるととれる)。

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→『魔法先生ネギま!』



●応援:Jコミ

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