週刊少年ジャンプ連載分の「黒子のバスケ」239Q「気に入った」の感想です。
 ネタバレ注意です。
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 作中のアイデンティティ(自分って何? みたいな話)のテーマの方、黛さんは黒子とは違い、けっこう「我」があるという展開に。プレイスタイルに独自のこだわりもあれば、内心ではけっこう不遜なこと考えていたりもする。そこが、同じく赤司くんに見出されても自分を消すことに専心していた過去の黒子とちょっと違う部分。

 そんな黛さんを黒子がめっちゃ観察してるという展開なのですが、これ、黒子の再アイデンティティ獲得は本当どっちの方にいくのだろう。黛さんから吸収するごとく、黒子も自身の「我」を絡めたようなプレイスタイルに行くのか、それとも逆に、とことん「自分」を消す、究極のアイデンティティロストみたいな方向に行くのか。

 ラストは絶対勝者の最強赤司くんVS最弱の図で引き。最弱なりの戦い方、最弱存在でも淘汰されずに居てよいという意義をどんな風に描くのか楽しみ。





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