ネタバレ注意です。
黒影とグリドンが良い。「その辺りのサンタのバイトが実は仮面ライダー」「子供にキショがられてたりしてるトナカイのバイトが実は仮面ライダー」というのが、「自由」の視点からは今話時点では一番真実性に迫ってる部分に思える。結局ロックシードという(おそらく)有限のリソースの収奪ゲームなんかを始めてしまって、今はまだ全然至れていないのだけど、『ウィザード』ラストの特別編でディケイドの人が言っていた「自由」を希求する戦士の萌芽は、微細ながら描かれているようにも感じます。
で、もう何層か奥の話もあるのかもだけど、ランキング一位的な支配的なダンスチーム、街を支配してるユグドラシルコーポレーション、的な、「支配ゲーム(これが、自由と対の概念になってるように思える)」の話、現時点だと、森の謎を押さえた存在が一番の支配者になれる感じなのね。だから、現時点では支配者層側の貴虎兄さんも森を押さえに行ってるんだけど、そっちはそっちでシドさんとか、内部で森の掌握圏をめぐってまた「支配ゲーム」してる……みたいな構図。比喩的には、錠前で閉じて支配したい側と、錠前を開けて自由になりたい側、みたいな話ですね。象徴キャラクター的には、現時点で前者の貴虎兄さんと、後者の光実の対立、みたいな。
と、そんな感じで自身も支配ゲームに巻き込まれてる不自由さも感じさせながら、現時点では一番の支配者側の強者、貴虎兄さん出陣で、変身シーンで引きは高揚する終わり方。変身ポーズカッコいいな。演じてるのが同い年の俳優さんなので(そこか!)応援したい。
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