━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━[2011年8月8日]━━━━
 ★☆★ - 表現者のための英語再学習 - ★☆★
――第一回:英語のリズムを極めよう――
 produced by <相羽裕司(あいばゆうじ)>
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どうも、相羽です。


このメールは僕の講座
「表現者のための英語再学習」
を受講して下さっている方にお送りしています。


本日は第一回ということで、
軽くこの講座の目標などを確認しつつ、
半分はイントロダクションといった感じで
進めていこうと思います。
ネットのメール講座なので
味気ない部分もありますが、
雰囲気は大学院研究室のサロンみたいな
イメージでいけたらよいなと思っています。


謎の教授を囲んで、
どれ、日本も大変な最近だし、
ここらで英語をしっかり再学習しておこうか
という同志達が集まった。


そんな文脈の講座にしていきたいと思います。


謎の教授ポジションは僕が担当しますので(笑)、
皆さんはこのメール講義を聞いている時だけは、
語学の習熟に目をキラキラさせた、
若き志高き学生を演じて下さい。
実年齢は気にしませんので(笑)。


読む時は紅茶やコーヒーを一杯用意する、
などというのもサロンっぽくてよいでしょう。
実際、紅茶一杯が飲み終わる頃には
エッセンスの部分は終わっている。
一回、一回は、
そんなペース配分で進めていこうと思っています。


ではでは、
前書きばかりが長くなってもアレですので、
さっそく例文に入りつつ進めていきましょう。


深い話は、
所々に挿入していきますので。


目次はこんな感じになります(↓)
ので、確認して頂きつつ
さっそく本編にいってみましょう。


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★★★《 目次 》★★★
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 【1】例文
 【2-A】解説1
 【2-B】解説2
 【3】語彙
 【4】復唱
 【5】後記

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 【1】例文
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今回、第一回の例文はこちらになります。
意味は最初は分からなくてよいので、
できる範囲で声に出して読んでみましょう。


------------------


The government hopes the new rail line
between Kashgar and Khotan will promote tourism.

The Economist


------------------


いきなりThe Economist(イギリスの有名な雑誌件新聞みたいなヤツです)
からですか、と戸惑わずに、
生の英語にどんどんトライしていきましょう。


「生の」「生な感じ」はこの講座のキーワードです。


日本の学校英文法的に「正しい」かどうかは
そんなに気にしない方針なんですね。


後々説明していきますが、
日本の学校英文法の問題的には「間違い」とされる文の中にも、
現在のグローバル時代の英語では
普通に使われている表現、沢山ありますので。


実際の現場や、
最近ではSNSで、
「生の」コミュニケーションが経験できるようになる。


とりあえずは
その辺りをこの講座では目標にやっていきます。


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 【2-A】解説1
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さて、
英語の学習において、
最初に押さえるべきなのは、
英語のリズムです。


それすなわち一種の三拍子、


1、2、3!


ポン、ポン、ポン!


これだけです。


I play tennis!

ポン、ポン、ポン!


You are happy!

ポン、ポン、ポン!


この辺り、
単語の数が3つだけのヤツは、
そのまんまイメージで、


1、2、3!
ポン、ポン、ポン!


でOKかと思います。


で、そうなのですが、
これが単語の数が4つになろうが、
5つになろうが、24個になろうが、
基本的に、
英語は、
この


1、2、3!


のリズム、


ポン、ポン、ポン!


のリズムを保持する言語だったりします。


どういうことかと言うと、
例えば学校の英文法では
「SVOCの第五文型」と教えられるこの英文↓


You leave me alone.


単語の数は4つですが、


これは
ポン、ポン、ポン、
のリズムに当てはめると、


(You) (leave) (me alone).
ポン  ポン  ポン


って感じだったりします。


訳は
「あなたは僕を一人にする」
くらいですが、今はいいです。


今回は
とりあえず、


ポン、ポン、ポン


を「感じる」ことに集中してみて下さい。


学校英語で最初に教えられる
5つの文型ですが、
根っこにあるこの
ポン、ポン、ポン
をつかめていないと、
中々実際のコミュニケーションでは生きてこないのです。


もうちょっと分かりやすい例。


I run in the park.


どうですか?


ポン、ポン、ポンのリズムで
声に出してみて下さい、
って言われたらもうできますか?


そう、


(I) (run) (in the park).
ポン、ポン、 ポン


です。


この例文は色々示唆的なので、
もう少し解説を深めてみましょう。


この、
1、2、3!
ポン、ポン、ポン!
なんですが、


それぞれの「ポン」に意味を付与してみると、


ポン ポン ポン
主語 動詞 それ以外


となります。


これは、
あらゆる例文で絶対です。


主語とか動詞とか、
文法用語が出て来ましたが、


最初は


主語:最初に出てくる名詞で主体になる言葉

動詞:文の中心で動きなどを表す言葉


くらいの意味で覚えておいてOKです。


もう一度、


(I) (run) (in the park).


ですが、
どうですか?


もう、
どれが主語でどれが動詞ですか?
という英文法の定番の問いかけにも、
答えられるんじゃないでしょうか。


そう、


(I) (run) (in the park).
主語 動詞 それ以外


です。


ポン、ポン、ポン!

主語、動詞、それ以外!


今日はこれを徹底的にやります。


さて、
主語と動詞は何となく分かったぞ。
じゃあ残った「それ以外」って何だろう?


という話なんですが、
これは、


それ以外:あっても、なくてもイイ部分


という風に理解しておくのが
一番よいかと思います。


さて、
またこの文ですが。


(I) (run) (in the park).
主語 動詞 それ以外


「それ以外」は本当に
あってもなくてもイイのか?


(I) (run).
私は走ります。


そう、本当に「それ以外」はなくても、
ちゃんと英文にはなるのです。


これが、
主語がなかったり、動詞が無かったりすると大変です。


(I) (in the park).
主語 それ以外


思わず、で?
公園でどうしたの? と言いたくなります。(動詞の欠如感)


(run) (in the park).
動詞 それ以外


誰が走ったの? と言いたくなります。(主語の欠如感)


やっぱり「主語と動詞が必要」というのは、
とりあえず最初はこの程度の意味です。


(I) (run) (in the park).
主語 動詞 それ以外


これの
「それ以外」を「修飾語(M)」
と呼んだりして、


学校英文法では、


「I run in the park は「SV+M」の
 第一文型。Mはあってもなくてもよい」


みたいに説明していたんですね。


分かりますが、
ちょっと堅苦しいですね。


こういう風に英文を文法言語で理解するという効能は
ちゃんとありますが
(例えば難しい論文などを読む時は有効です)、
「まずコミュニケーションしてみる」
という我々の目的からすると、


(I) (run) (in the park).
主語 動詞 それ以外


でいいかと思います。


とにかく


ポン、ポン、ポン、

主語、動詞、それ以外


何か喋ろうと思ったら、


まず最初のポン、主語!

次に次のポン、動詞!


ここまでは絶対必要で、


あとは最後のポン、それ以外!


を付け加えよう。


みたいな意識でいるとイイかと思います。


ポン、ポン、ポン、
主語、動詞、それ以外、


逆にこの意識がないと、
いくら学校英文法の第●文型を5つ覚えても、
中々我々の口から英語は出てこないと思います。


我々は「表現者」
を目指している訳ですので、


まずは3語だけでもいいので、


ポン、ポン、ポン、
主語、動詞、それ以外、


を口から絞りだしましょう。


(I) (moe) (Suzumiya Haruhi!)
ポン、ポン、ポン、

主語、動詞、それ以外


私、萌えてる!


何に?


涼宮ハルヒに!


思考の流れとしては、こんな感じです。


さて、
改めて今日の例文を見てみましょう。


------------------


The government hopes the new rail line
between Kashgar and Khotan will promote tourism.

The Economist


------------------


単語の数は14個ですが、
これもちゃんと、


ポン、ポン、ポン、


主語、動詞、それ以外、


のリズムで感じることができます。


どうですか?
さすがにまだ難しいかな。


まず最初のポン、
主語ですが、


これは

「最初に出てくる名詞で主体になる言葉」


でしたので、最初に出てくる名詞は、


The government


しかありません。


The government

「政府」です。


おお、
主語は「政府」!


そして次のポン、動詞ですが、
これは、


「文の中心で動きなどを表す言葉」


でしたね。


動きってイメージとは少し違うかもしれませんが、
すぐ次に


「hopes」


があります。


これは
「望む」ですね。


「希望」という名詞で「hope」になると日本人にも
馴染み深い言葉ですね。


ですが今回は、
ノリで主語のすぐ次の単語を動詞と思いたいですし、
実際
いわゆる三単現のsが付いていて動詞っぽいし、
ということで、


この


「hopes」


を動詞と考えます。


実際、どれが動詞か? というのを
見分けるのは、こういう感覚的な情報で、
実際のコミュニケーションでは判断していくことになります。


(The government) (hopes)
ポン、      ポン、
主語、      動詞、


ここまで読めれば、
もう「勝った!」という感じですね。


最後のポンは所詮、「それ以外」ですので。


もう、ここまでで、


(The government) (hopes)
ポン、      ポン、
主語、      動詞、
政府が      望みます


までは、僕らは読解できた訳です。


当然、次の最後の「ポン」の内容には、
政府が何を望んでるのか、
その中身が来ることが予想されますが、
今日の時点では、
ぶっちゃけそこを完璧に理解できるまでは要求しません。


あ、
何か政府が望んでるってことを言いたいんだな。
ここまでを理解できれば、半分勝利です。


その上で、最後の「ポン」の内容が分からなかったら?
つまり、政府が何を望んでいるのかが分からなかったら?


はい、


「Pardon?(え、何て?)」


と相手に聞き返したり、


「Will you say more easy English?
(もっと優しい英語で言ってくれませんか?)」


と言ってみたりすればよいんですね。


「生で」コミュニケーションするっていうのは、
そういうことです。


「Pardon?」
は繰り返してるとウザがられたりもしますが(笑)、
何回も言ってると、
優しい人は図示して教えてくれたりしますので。


そういうものです。
最初のコミュニケーションというのは。


「全文正確に訳せなかったら間違いである」


なんていうのは、
受験勉強とか、
そういう限られた世界の中だけの話ですので。


僕らはとりあえず、
政府が何かを望んでいる所までは理解できてる訳ですので、


「What they hopes?」


とか、


あるいはもっとくだけて、


「What hopes?」


とか、
恥をかなぐり捨てて聞いてみればよいのです。


こっちの英語力を相手も察して、
優しい表現で、
政府が何を望んでいるのか、きっと解説してくれますので。


 ◇◇◇


と、
あまりにもラディカルなコミュニケーションの
原則論に突入してしまいましたが(笑)、
一応閑話休題でちゃんと今日の例文にも決着をつけておきます。


ポン、ポン、ポン、
主語、動詞、それ以外、


に当てはめてみると、
今日の例文はこうなります。


------------------


(The government) (hopes)
主語       動詞

(the new rail line between Kashgar and Khotan will promote tourism).
それ以外


------------------


そう、
「それ以外」の中に、


「政府が何を望んでいるのか?」の内容を書いた、
もう一つの文章が収まっているというパターンだったのでした。


英語を専門に教える人からしたら、
最初の講義でいきなり一種の複文を扱うなんて!?
って感じでしょうが、
上述のように、
「生の」コミュニケーション的にはこれでいいのです。


ぶっちゃけ、
「それ以外」の部分の文章は、分からなかった場合、
聞き返したりしてれば、
もっと簡単な言葉で相手も言ってくれますので。


という訳で、
今日の例文の理解は、


(The government) (hopes)
政府が      望んでます

(…………………)
(何かを)


で、OKです。


ここまで見抜ける。
つまり、主語と動詞さえ押さえられれば、
あとは分からない部分があっても、
「聞き返す」とか、
「電子辞書アプリを片手にコミュニケーションを試みる」
とかで、何とかなりますんで。


逆に、
主語と動詞に見当がつかないと、
これは本当に「何が何だかさっぱり分からない」という状態ですので、
コミュニケーション自体が中々成立しません。


そういう意味で、
今日は


「とにかく、ポン、ポン、ポン」


「そのうち最初の"ポン、ポン"、"主語、動詞"を探す」


を、
「方針として」頭に叩き込んで頂けたらと思います。


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 【2-B】解説2
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そうは言っても、


前節で「(それ以外)」だった部分、


(the new rail line between Kashgar and Khotan will promote tourism).


が分からないというのも気持ちが悪いですので、
この節で簡単に解説しちゃいます。


ただ、
ここは人によっては読み飛ばして次の「語彙」
にいって頂いても構いません。
あくまで、今回大事なのは前節です。


さて、
一応の解説ですが、
ここでも、まず最初のポン、ポン、である
主語と動詞を探します。


主語は、
最初に出てくる名詞でしたので、


the new rail line
(新しい鉄道)


です。


では動詞は?


動詞っぽいのないかな〜と
前から探していくと、


promote
(促進する)


が見つかります。


これで、
一番重要な最初のポン、ポン、
主語、動詞が見つかりました。


the new rail line
(新しい鉄道が)

promote
(促進する)


が、この英文の核です。


残りは(それ以外)でしたね。


ここだと、


何を促進するんだろう?
という疑問が出てくるので、
(それ以外)にはそのことが書いてある可能性が高いです。


promote
(促進する)


のすぐ横に、


tourism
(観光事業)


がありますので、
これが「促進する」の内容です。


the new rail line
(新しい鉄道が)

promote
(促進する)

tourism
(観光事業を)


これでだいたいもう意味が取れますね。


あとは、
betweenやwillはまた改めてやりますが、
付加的な部分です。


ちょっとはしょって付加的な部分も付け加えてやると、



(the new rail line between Kashgar and Khotan)
カシュガルとコータンの間の新しい鉄道が

( will promote)
促進する

(tourism).
観光事業を


となります。


まだちゃんとした「訳」にはしていませんが、
もう意味は掴めそうですよね。


そして、
この英文自体が、
前節の主語、動詞から続く、
(それ以外)になってるのでした。


(The government) (hopes)
政府が      望んでます

(…………………)
(何かを)


の(何かを)の部分にこの英文を入れてやると……


(The government) (hopes)
政府が      望んでます


(the new rail line between Kashgar and Khotan will promote tourism).
カシュガルとコータンの間の新しい鉄道が、観光事業を促進することを。


となります。


おお、
The economistが読み解けたぞ、
という感じですね。


訳文はあとで載せますので、
とりあえず、


この、
ポン、ポン、ポン、
主語、動詞、それ以外!


に文章が、リズムに当てはまっていく「感覚」
を今日は大事に感じて頂けたらと思います。


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 【3】語彙
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この節は本日の英文の単語の確認です。


ガチの発音記号ではなく、便宜的にそれっぽい
カタカナ読みを付けておきます。
(本格的な発音の講義は、
 また機会がありましたら改めて)


【】の語は強勢が置かれている部分ですので、
強く、長く発音するように心がけて下さい。


1.The government ダ ガ【ー】バムント

「政府」ですね。
「The」に関しては改めてやりますが、
「The」の感覚は「特定の一つに決まる」
です。


日本の政府、アメリカの政府、フランスの政府、
沢山政府がある中の、何となく一つだよ、
という時は「a government」となるのですが、
今回は「The」が付いているので、
政府はある特定の一つの政府に決まります。
そう、文中に出てくる地名から判断したり、
あとは抜き出した文以外の文脈を見れば自明なんですが、
これは「中国の政府」です。


色んな政府の中の一つ、
ではなく、明確に特定して、
「中国の政府」に「一つに」決まっている。


この辺りの「The」の情報も
英文を読解していく時は鍵になったりします。


2.hopes ホ【ー】ウプス

「望んでいる」です。
日本人的には名詞の「hope(希望)」が
馴染み深いですが、
動詞にもなります。


見分け方は、
今回の場合は、
いわゆる「三単現のs」が付いているから、
でいいでしょう。


中学英文法覚えてます?(笑)


主語がHeとかSheの時は、
動詞に「s」が付くんでしたね。


裏を返せば、「s」が付いていれば、
動詞の可能性が高い、ということです。


3.the new rail line ダ ニュー レイルライン

「新しい鉄道」です。

これも「The」が付いていますので、
どんな鉄道でもよいという訳ではなく
「特定の一つに決ま」っています。


後に地名が出てくるので分かりやすいですね。
どんな鉄道でもいい訳ではなく、


カシュガルとコータンの間に出来た新しい鉄道、
ただ一つです。


4.between Kashgar and Khotan ビトゥウ【ィー】ン カシュガル エン コータン

これも中学英文法でお馴染みだった、
「between A and B」で
「AとBの間」となる語でした。


コツは、
「AとBはイメージ的に対等な関係のものが来る」です。


between man and woman.
男と女の間に


対等な感じがしますね。


そうなりますと、
この文章の
カシュガルとコータンはそれぞれ
鉄道の出点と着点ですので、
やはり対等なイメージがあります。


地名っぽい名称が出て来て、
between A and Bだから、何かしらAとBは対等。
あ、鉄道の話だし、出点と着点かな?
こんな感じに思考を発展させていくのがよいでしょう。


また、
カシュガルとコータン自体は、
暗記している必要は特にありません。
僕も知らない地名でしたので(笑)。


じゃあ分からなかったらどうするのか?


はい、当然聞くんですね。
コミュニケーションの場なら、相手に。


Where is Kashgar?


あるいは地名かすら分からなかったら、


What is Kashgar?


堂々と聞けばいいんです。


細かい地名まで全部単語として暗記してなきゃ!
みたいな強迫観念は今日を境に手放しましょう(^_^;


基礎単語を押さえて、
あとは分からなかったらコミュニケーションの場で
相手に聞いたりすれば良いのです。


5.will ウィル

いわゆる未来を表す助動詞の「will」です。


助動詞は今回の講座で改まっては扱わないので、
ここで解説してしまいますと、
Willは「未来への意志」みたいな感じです。


あくまで、「意志」。


一方で、
中学時代書き換え問題を沢山やらされた


「be going to」


は確定された未来、って感じです。


「Be」はとにかく「存在が確定するイメージ」
なので、とにかく「確固たる感」がつきまといます。


A. I will be an artist.
B. I am going to be an artist.


どうですか。
この違い、もう「感じ」られるんじゃないですか。


Aは私の意志として、未来はアーティスト、
まあ成れるかはぼんやりしてるけど、みたいな感じ。


Bは、もう確固たる事実として、
私はアーティストになるんです、的な。
もう、そのための準備もばっちりで、
この未来確定なのよ、みたいな。


で、
今回の例文は「will」なので、


「観光事業を促進してくれたらいいなぁ」みたいな所でしょうか。
絶対とか言い切れないけどね、みたいな、
逃げも読みとろうと思えば読みとれると思います(^_^;


6.promote プラモ【ー】ウト

「促進する」そのままでいいでしょうか。


このくらいの語彙を使いこなせるようになると、
ぐっと英語の中級者、という感じです。


7.tourism ト【ゥー】リズム

「観光事業」です。


「tour」にほぼ日本語にもなってる
「ツアー(旅行)」を感じられますので、
そう遠くない連想で覚えられるのではないかと思います。


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 【4】復唱
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と、
以上の講義のまとめに、
最後に例文を復唱してみましょう。


まずは、
ポン、ポン、ポンを意識して。



(The government) (hopes)
 ポン      ポン


(the new rail line between Kashgar and Khotan will promote tourism).
  ポン


もう一度、
今度は何の付加情報もなして、
生の英文を。


The government hopes
the new rail line between Kashgar and Khotan will promote tourism.


以下は
リズム的な訳です。


(政府は)(望んでいます)
(カシュガルとコータンの間の新しい鉄道が、観光事業を促進することを。)


最後にまとめの訳。
僕の特徴として、だいぶ「くだけた」訳を載せます。


「カシュガルとコータン間の新しい鉄道が、
 観光事業を促進してくれたらと、中国政府は望んでいます。」


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 【5】後記
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と、
お届けさせて頂きました、
僕の講座『表現者のための英語再学習』第一回、
いかがでしたでしょうか?


何か感想・質問などありましたら、


mail:yalanguage@apost.plala.or.jp


まで遠慮無く送って頂けたらと思います。


今回は先行募集でのスタート時の
受講人数はだいたい教室一つにちょうど入るくらいの
人数という運びになりました。
何かを学ぶ集団としてはちょうどよい感じかと思います。


このくらいの人数ですと比較的メールへのお返事もしやすいと
思いますので、
何か聞いてみたいことがありましたら遠慮無く
聞いてみて下さい。


今日の内容だけでも、
例えば学校英文法が比較的得意だった人ほど、
じゃああれはどういう説明になるんだろう? 的な
疑問が結構あったのではないかと推察します。


僕なりに、
例えば日本の受験勉強で英語を学ぶ人の文法が全部載ってるような
『ロイヤル英文法(有名な文法書です)』とかは押さえた上で
この講座は作っていますので、
そういう一般的な英文法と絡めながらも、
基本的に何でもお答えできます。


さて、
次回の第二回配信まで
やっておいて頂きたいことは、二つです。


1.単語帳の確保


募集要項でも書きましたが、
英単語を暗記することだけは、
これは各自にやって頂くしかないです。


講義で扱った例文に出てくる単語に関しては
かなり掘り下げてやりますが、
それでも全八回に出てくる単語量だけでは、
円滑なコミュニケーションを英語で行うにあたって
全然足りません。


単語帳は一つ買って、
各自平行して語彙力強化に努めて頂けたらと思います。


単語の暗記のコツは、
「繰り返し触れる」です。


人間の記憶のメカニズム的に、
一回で覚えようと一つの単語と延々とにらめっこするよりは、
時間を置いて、
例えば一週間に一回ずつ十週(十回)くらいその単語に触れた方が
記憶に定着しやすいのがほぼ分かっております。


どんな単語帳がいいか分からないという方は、
とりあえず


『中学英単語ターゲット1800』


とかでいいですよ。


安いですし、
レベル別に基本的な単語が集中的に載っております。


この1800語クラスでも、
使いこなせるようになれば、
この講座と合わせて、
だいぶ英語力が付いた状態になると思います。


2.アウトプット場所の確保


覚えた英語の知識は、
実際に書くなり喋るなりしてアウトプットすることで
定着していきます
(この方法もだいぶ学習効果が研究されています)。


友だちに話すとかでもいいですし、
あとお勧めはTwitterの英語練習用アカウントを作っちゃうことです。


プロフィール欄に
「I'm studying English now」とか書いておけば
カタコトの英語でつぶやいても文句も言われないと思いますので、
その上で外国の英語を使う方のアカウントを10くらいフォローしてみる。
2、3人がフォロー返ししてくれたら儲けもの。


あとは、
その日覚えた英単語や、
この講座の内容を使って、
英語で短い文でもツイートしてみる。


ちょっとまだ実証研究までは確認していませんが、
僕の判断では、
これはかなりアウトプットも込みでの
効果的な英語学習になるはずです。


まあTwitterに限らず、
ブログでもFacebookでもいいので、
自分なりに練習途上の英語をアウトプットできる場を、
次回までに確保しておいて下さい。
「表現者」というコンセプトは、
とにもかくにも発信していくということですので(^_^;


これ、絶対やっておいて下さいね!


 ◇◇◇


次回は8月22日辺りの配信を予定しております。


「onの気持ちを感じよう」


という前置詞の感覚に関する講義です。
これもかなり実践の場で役に立ちますので楽しみにお待ち下さい。


それまで、
今回お送りした講義をじっくり復習しておいて頂けたら幸いです。


ではでは、とりあえず今回はこれにて。
本日は講座の受講という形でご縁を頂きありがとうございました!


相羽裕司


p.s.1.今の所手動で配信しているので解除URLを作っておりませんが、
 万が一解除希望の場合は、このメールに返信して一言お伝え下さい<(_ _)>


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 ◇WEB講座「表現者のための英語再学習」
 ◇発行責任者
  相羽裕司(あいばゆうじ)
 ◇ご意見・ご感想のメールをお待ちしています。
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                 (http://ameblo.jp/syunmu/
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(メールの内容は2011年時点のものとなっております。)

 一番基本的な2592円(税込)のコースにお申込み頂ければ、このようなメール講座が八編は受け取って頂けますので(実際は番外編のサポートメールなどもあり)、少しでもイイなと思って頂けたら、募集開始の際はお申込み頂けたらとても幸せです。

(追記:講座の募集を開始しました。こちらの記事から募集要項をお読み頂けたら幸いです。

→他、メルマガTwitterなどでも少しずつ本講座について書いております。