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 アニメ『ご注文はうさぎですか?(公式サイト)』、第1話「ひと目で、尋常でないもふもふだと見抜いたよ」の感想です。

 記事中はネタバレ注意です。
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 設定上は日本なのかもしれないのだけど、何やら欧州的な「街」、「生活」の場に主人公のココアがやってくるまで。実質1話を通して、「イメージとしての欧州的な街=非日常」に視聴者を誘導していく感じで。アレです。殺伐ふぁっきん喧騒な現実のジャパンから、癒し的謎の欧州空間へ、みたいな流れです。

 実際、良い意味で忙しくない(イメージとしての)欧州的な時間・空間を切り取っていたと思いました。例えばドイツの人の、定時前になるともうそわそわして帰る準備的な、仕事・ビジネス中心に回ってない雰囲気。あるいは僕も中欧に少しいた頃に感じた、昼はカフェでまったり、夜はバーでまったり、的な雰囲気。意味もなくコーヒーのラテアートに興じる時間が贅沢でファンタジー。日本でもあの雰囲気出せたらと思うのだけど、色々な問題があって難しいのですよね……。もちろん、その分日本の良い部分もあるのですけど。

 仲良しな女の子達の共同体で輝いた時間だったり癒しの時間だったりを描くアニメとしては、最近の物語文法的に、「共同体」はいずれ壊れていく問題(例えば「部活共同体」だと、学校の卒業と共に区切りは向えてしまう)、「カフェ共同体」はほどよく学校の卒業問題もクリアしてるし、近年の「街の再生」ともリンクしてる感じで、イイなと思いました。少しアニメの話題と離れますが、リアルでも最近先進的な起業家ほどカフェ(やそれに準ずるスペース)作ってますよね。一時の欧州の「街の教会」みたいな、共同体の集積所として、今の時代にどういう形があるのか、創作からリアルまで模索していると感じています。

 印象として、可愛い女の子がコスプレ(お店の制服)するのあり、一緒にお風呂に入ったりあり。それは良いコトネ! という芳文社というか「まんがタイムきらら」系原作アニメのブレなさが頼もしい作品なのでした。





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