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 『仮面ライダー鎧武(ガイム)(公式サイト)』、第27話「真実を知る時」の感想です。

 ネタバレ注意です。
 ◇◇◇

 前半の「ダンスチーム同士の抗争」のステージであった、「民衆は誰もダンスチームの言う事を聞いてくれない」→「合同ダンスイベントで少し信頼を得る」の流れって、ストーリー全体でも重要だったっぽいと思った一話。

 ありふれた言葉で言えば対話による理解の可能性にまつわる話ですよね。ずっと、例えば舞が言葉で語りかけても信じてくれない民衆……みたいなパートがあった訳ですが、そういう言葉で解り合えないもどかしさを描いておいて、今話では、


 「あんたが俺の言葉を信じてくれて助かった」(紘汰)


 と、紘汰と貴虎で言葉による理解に一つ達した様が描かれる、と。

 前半のユグドラシルコーポレーションという支配層に対して、対する様々な立場があった……という構図に対して、現在のステージではオーバーロードという支配層に対して、対する様々な立場がある、と。

 禁断の果実(人類の進化とか究極の力とかそういう方向)目当ての戦極博士サイドや、力で屈服させる派の戒斗とかよりは、一応対話の可能性を念頭に置いてる紘汰と貴虎に共感しやすいですかね(貴虎兄さんは力で捕縛した後に交渉みたいな感じなのかな)。

 力で支配するとか、究極の進化とか、殺伐とした話が続いているので、アナログな信頼関係みたいなのがやっぱり良いな、としみじみした一話。鳳蓮→貴虎兄さんすら、打算抜きのシンプルな敬愛という感じで、周辺がこんなだと美しい。

 まだこのまま綺麗な信頼万歳といく作風ではないのだろうけれど、今話の紘汰&貴虎パートは清涼剤的でありました。


 「まだ俺達は出会ったばかりだ」(葛葉紘汰)


 敵対して闘争する形で出会った紘汰と貴虎が握手を交わすに至ることもある……というのが、人類とオーバーロードにも希望的にかかってる感じ。『龍騎』のラストからテーマを少し先に進める形で、「犠牲を出さねば整合しない世界のシステムそのものに挑む」というのを描こうとしてるっぽいので、広義のハッピーエンド期待してもイイのかなぁ。

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