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Wake Up, Girls! に参加中!
 地元仙台が舞台のアイドルアニメ『Wake Up, Girls!(公式サイト)』のソーシャルゲーム、『Wake Up, Girls! ステージの天使(こちら)』。初スマホゲームとして、進め中。

 プレイ日記初回はこちら。
 ◇◇◇

 Blu-ray付属のシリアルコードを入れて、真夢さんや未夕さんをゲットしたり、いつからか読めるようになっていた「エピソード」の項目の「特別編」を読み進め中。

 「特別編」は一アイドル三話(日常・興味・挑戦)から構成されるショートエピソードなんだけど、形式がまんまゼロ年代ノベルゲームなのがツボでした。背景も仙台の風景の写真加工(と思われる)なので、本当原作版『ひぐらしのなく頃に』のノリ。未だに吉里吉里で作ってるのだろうかという勢い。機種がスマートフォンになって、ゲームシステムとしてはソーシャル性が高まってるのに、「ストーリーをシンプルに見せる」という点において、未だにゼロ年代ADVのフォーマットは有効である、というのはなんか嬉しい。

 内容は、アニメ本編『Wake Up, Girls!』メンバー面々の内面。ただし、松田さんにじゃなくて、『ステ天』プレイヤーに向かって語ってる、心情を吐露しているという形式。

 これ、『ステージの天使』内で、この「特別編」が読めるようになったのっていつ頃からなんだろう。結構、アニメ本編の各キャラクターの核心に触れちゃってるのだけれど。


●島田真夢

 二話目(「興味」)の、「夢を叶えたことがある人って、この世界にどれくらいいるんだろう?」、「夢を失ったことがある人って、この世界にどれくらいいるんだろう?」「そうしたら私は、どっちに数えられるのかな?」という思索がエッジがありました。この子は、いつもこういう哲学的なこと考えてるな。

 そして、真夢の中では藍里の存在がとても大きい。劇場版というのは、真夢が藍里に昔の自分を重ねているのだろう、というのは感想でも書いてきたけど、この特別編でも、藍里が昔の自分と同じ夢を持ったというのが重要な要素として語られていて、補強されている感じ。

 劇場版の藍里に重ねた昔の自分を救うように走っていくところイイよね。


●林田藍里

 「取り立てて取りえが無い」ことがコンプレックスでもあった、的述懐。自分に何の特別性もないので、街行く人の中では、自分は誰にも見つけてもらえないんじゃ、的な思春期に一度は通るようなアイデンティティの儀礼。それを、仙台のアーケード街の背景に、ゼロ年代ノベルゲーム的、「街行く人々が影として演出される」演出がされているので、これ、何の僕のためのゼロ年代ADV! と思いながら読んでおりました。そもそも、重要なシーンでのみ一人称内面パートになるっていう演出自体が、ゼロ年代ADVチック。

 藍里もそういう自分のアイデンティティにまつわる苦しさを知っているので、同じく自身について苦しんでいるような真夢が気になった、みたいな流れになっております。あいまゆです。

 ルート分岐を間違えたら共依存鬱シナリオに突入しそうな所を、「いっしょにアイドルやろう!」になっていく辺りは、10年代型の物語という感じ。


●久美菜々美

 一番は佳乃のストーリーかと思うと『小説版』の感想で書いたけれど、菜々美も、一人の孤高であれ、という地点から、仲間と一緒の方がより先に行けそうだ、という所に変わっていく物語だった、的な話。

 幼少から様々な習い事をして高いレベルでこなしていたのは設定として描かれていたけれど、代償として、同年代の普通の子と遊ぶ時間はなかった、的なことが語られたりします。

 アニメの後半から菜々美と藍里がけっこうペアで描かれるんだけど、そういう菜々美だからこそ、「普通の子」代表の藍里に何か感じるものがある……とかだと、このペアも面白い感じ。


●菊間夏夜

 この「ステ天」の「特別編」ストーリーにどれくらいオフィシャリティがあるのか不明なれど、「餃子の天ぱり」でアイドルオーディションが載ってる雑誌を見かける前に、仙台駅西口で、画面に映るアイドル(たぶん「I-1クラブ」?)を見て、思う所があった、それもちょっとしたきっかけだった、というエピソード。

 『小説版』に少し書かれていましたが、震災の後気仙沼から仙台に来た後は、高校に編入して籍はあったものの、ほとんど学校には行ってなかったとも。

 そういう境遇で、西口のペデストリアンデッキ(それなりに幸せな人たちが行き交っている。)から、画面に映るキラキラとしたアイドルを見上げた……というシチェーションはけっこう物悲しい。TVシリーズ第9話以降があって本当に良かった。


 とりあえずここまで。残り三人はこれから読みます。一応ゲーム形式で、次のストーリーを読むにはスマホをTAPするゲームをクリアしないといけない感じなのだけど、簡単なので実質分岐なしノベルゲームを読み進めてる感覚。

 設定で「BGM」をオンに出来ることにも気づき、インスト版の「タチアガレ!」をBGMにこういうADV的シナリオを読み進めるというのも、媒体はスマホに変わってるけど、何か懐かしい感覚なのでした。

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小説版 Wake Up, Girls! それぞれの姿
待田 堂子
学研パブリッシング
2014-04-15




→前回:「ステージの天使」プレイ日記その1はこちら
→次回:「ステージの天使」プレイ日記その3はこちら
アニメ『Wake Up, Girls!』最終回の感想はこちら
アニメ『Wake Up, Girls!』感想初回、MOVIX仙台で劇場版を観てきた時の感想はこちら
アニメ『Wake Up, Girls!』全話感想の目次はこちら
『WUG!雑記』色々はこちら
『ステージの天使』プレイ日記の目次はこちら