ネタバレ注意です。
前回、最初は反目した紘汰と貴虎も信じ合える関係になれたし、人類とオーバーロードもきっとなれるさ、という希望的な部分が描かれた反動か、やっぱり人、信じられないとばかりに裏切り乱舞。
人、というか自分以外の他者を信じられるか、というのは作中で大事な分岐点として描かれていると思っていて、信じられるのなら、例えば時に衆愚的に描かれている(ユグドラシルの情報操作に踊らされてる時の描写など)民衆も最終的には信じられる、という方にいくのかもしれない(そして、「ちゃんと生きてる民衆」の代表がたぶん紘汰のお姉さん)。
一方で信じられないとしたら、他人と理解し合えるなどと思わずに、自分が進歩・進化を追って、それこそ競争の末に俺一人が「禁断の果実」を手に入れる……という方向になる。
この「信じられるか」を、「表面的な外見と中身」、のギミックで描いているのは上手い。表面的には斬月だけど、中身(真実)は光実、というギミックが、そのまま表面を嘘で覆って、真実を隠していたユグドラシルのやり口と重なる。作劇としては、紘汰も今の斬月の中身は光実という真実に到達するし、民衆も世界の危機という真実を知る……となっていきそうかなぁ。
崖落ちで貴虎兄さんが生きてるのは規定事項だけど、これ、貴虎兄さんゲネシスドライバーじゃなくて戦極ドライバーで変身する展開にならないかな。ゲネシスドライバーが「搾り取る(搾取)」モチーフで、戦極ドライバーが「切り開く」モチーフなので、ここで戦極ドライバーで変身だとめちゃめちゃ熱いと思うのですが。
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