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 アニメ『ご注文はうさぎですか?(公式サイト)』、第4羽「ラッキーアイテムは野菜と罪と罰」の感想です。

 記事中はネタバレ注意です。
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 忙しき成長を求められる世情の中、せいぜい苦手なセロリを食べるとか、背を伸ばすために赤石畳だけをジャンプしていくなどの課題が描かれ、贅沢にカフェドマンシー(コーヒー占い)に興じる時間が描かれる。

 なのだけど第4話でたぶんテーマ提示回でもあって、


 「学校以外だってこうして会えるんだもの。私達、大人になってもずっと一緒」(千夜)


 の台詞が入ります。

 ずっと学校共同体によらない喫茶店共同体みたいなものを描く&趣味的事柄の求道とそれらを共有できる人間関係を描く……という作品だと感じていたので、直接言葉にしてくれたと思います。

 シャロが、必ずしも学校共同体に馴染めてないのですね。家が庶民なので、奨学金が出るからその学校に行っただけ。そういう、世のシステムの都合で駆られて生き方が決まっていくのに、反抗、と言うと大げさだけど、そうじゃない場を作っていくという視点がある作品。

 そういう意味で、システムをブっ壊すという戦いが描かれている虚淵玄作品と、動力のカタチが違うだけで重なるような最近の作品という感じ。『ごちうさ』とか『ヤマノススメ』とか『東京自転車少女。』とか(あと『ラブライブ!2期』もここに入りそうと予想中。)は、別にガチ闘争するんじゃなくて、システムの隙間で自身の本質とリンクする趣味的な事柄を求道し、価値観を共有できるミニ共同体みたいなのをさらっと作っちゃえばいいじゃん、みたいな戦い方なのだけれど。





→前回:アニメ『ご注文はうさぎですか?』第3話「初めて酔った日のこと覚えてる?自分の家でキャンプファイヤーしようとしたわよね?」の感想へ
→次回:アニメ『ご注文はうさぎですか?』第5話「ココアと悪意なき殺意」の感想へ
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