ブログネタ
黒子のバスケ に参加中!
 週刊少年ジャンプ連載分の「黒子のバスケ」263Q「赤司を止めてくれぇ!!」の感想です。
 ネタバレ注意です。
 ◇◇◇

 赤司くんVS火神の視点で観ると、抜かれた火神は敗北者。なのだけど、信頼の元火神を観察していた黒子がサポートに回ることで、天帝の眼をスピードで一瞬凌駕。その意味で、敗北者にも意義がある。独力VS連帯と、敗北者にも意義はあるのでは、のここまで描いてきた要素が入ってるギミックで上手い。また、そこまで火神を観察するには、黒子の誠凛に入ってからの長い時間が必要だったということで、過去編のあの時破綻した後、黒子が黙々と積み重ねた時間が炸裂した感じにもなっている。

 独力の強者押しだった擬似過去の帝光であるところの赤司くんを、過去編ではフィールドの外で観てるしかなかった黒子が当事者としてフィールド内で打ち破る、という要素も含んでいるし、「見る」能力の赤司くんに、「見られない」能力の黒子、という作中の対照において、黒子が一矢報いたという形でもある。「見る」能力の赤司くん、黒子の何もかも把握してるくらいの勢いだった所を、この作戦(=黒子の圧倒的な火神への観察(=という信頼))は見抜けなかった、というのは熱い展開。

 ので、作中全体および決勝戦で描くべき、物語の要請上の要素は今回描いてしまった気がするのでした。決勝戦も第4クォーターで残りわずかなのですよね。いよいよ、最後の最後の段階に入ってると感じられて、少し寂しい。



黒子のバスケ 2nd SEASON 7 [Blu-ray]
小野賢章
バンダイビジュアル
2014-07-25


→前回:黒子のバスケ(ジャンプ連載分)262Q「諦めませんか」の感想へ
→次回:黒子のバスケ(ジャンプ連載分)264Q「初めてじゃないかな」の感想へ
黒子のバスケ/第1巻〜第16巻(ウィンターカップ桐皇戦決着まで)一気読み時の感想へ
『黒子のバスケ』感想の目次へ