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ネタバレ注意です。
前作の夢の共同体「白き翼」が今作では敵に回って出てくるという熱い展開。「3-A」とか「白き翼」とかをある種の拠り所(実際、明日菜とか超とかの救済の役どころを「3-A」メンバーの共同体が担っていた)として描いていた前作『ネギま!』なんだけど、もう「白き翼」はあの頃の理想の共同体じゃなくて、明日菜も夕映ものどかもいないし、何か謎の新キャラに入れ替わってしまっているのね。『UQ HOLDER!』第1話の冒頭自体、あの理想的な共同体だった「3-A」が時間の流れの中で壊れていくのを描いていたのだけど、これは切ない。入れ替わってるメンバーも「契約社員」だったり、月詠さんはいるけど身体が替わっていたりと、何かと「代替可能」が強調されています。それこそ『UQ HOLDER!』第1話の冒頭的な「永遠に続く共同体なんてないんだ」という無常観。そんな代替可能な敵共同体になってしまった前作文脈「白き翼」に、悠久性を志向する今作文脈の共同体「UQホルダー」が挑む、という構図。各々が所属共同体を口にしながら名乗りをあげる所は高揚するところです。バトルシーンも、色んな所で背景に搭(軌道エレベーター)が描かれていて熱い。ネギの理想の象徴ですが、その理想を追って行った結果、3-A共同体は壊れ、何やら「白き翼」は敵に回ってしまっている。
キリヱの能力に関する物語も、「そんなにポンポンやり直して…」と、ゼロ年代ループものADVが最終ルートで到達するような「一回性へのコミット」にもう到達してるようで、相変わらず高速回転で回す作劇で熱いです。ゼロ年代の次の物語を読みたいと思ってるので、このテンポは好きです。
ここまで描いた上で、それでも「悠久性」のようなものはある。前作と今作の断絶とか、時間の流れの断絶の中で壊れなかったものもある、と持っていくのだと思うのだけど(というか持っていってほしいのだけど)、どうゆうものをその手の作中の真実性として描くのか楽しみ。やっぱ明日菜とか出てくるのかな。何か、「3-A」共同体組にも、断絶を超えて伝承してる人とかいると熱いと思うのだけど。
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