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 アニメ『ハナヤマタ(公式サイトニコニコチャンネル)』第2話「ジェラシー・ローズ」の感想です。

 ネタバレ注意です。
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 シリーズ構成が同じ吉田玲子さんで、『けいおん!(!!)』を意識させられるように作られてると思われる本作。

 今回のなるとヤヤの関係は、唯と和の関係を意識させるように作ってたよなと。

 『けいおん!!』最終回では、唯、澪、律、紬が、梓にずっと一緒だという歌お贈って、ばーっと学校の中から外へ抜けていく映像(学校の中の共同体の物語は終わっても、学校の外の共同体の物語が始まる)で、一種の繋がりの永続性を表現していた一方で、このテーマの裏パートも描かれておりました。唯と和が、卒業後は別々の道を行く……というパートも最終回に入ってるんですね。階段のシーンですね。永続の繋がりがあるかもという話と、別れてそれぞれの道を進んでいくという話と、両方描かれているのが『けいおん!!』の最終回。

 で、今回の『ハナヤマタ』第2話は、打ち込めるものがみつかったなるにヤヤが複雑な気持ちを抱くお話で、ヤヤの方がバンドやってるから逆になってる感じだけど、やっぱり『けいおん!』の唯と和っぽいわけです。ヤヤとなるは別の道を行くのか。ヤヤからすれば、別になる以外にもバンド友達とかいるし……。

 という所で、『けいおん!!』最終回の唯と和の別れと同じ「階段」のシーンで、今作ではヤヤが階段を戻ってなるの所に戻ってくるというのが描かれます。そして、今話の前半パートのなるとハナの会話にあった、「孤独」「誰かと繋がっていたい」「そんなに強くない」というお話。このパートはなるとハナだけじゃなくて、ヤヤにもかかってるように感じるのですよね。これやっぱり『けいおん!!』最終回のifで、別の道を行かなかった唯と和が、なるとヤヤなのかなと。『ご注文はうさぎですか?(感想)』と『ラブライブ!(感想)』の感想で書いてきたけれど、この作品も「新しい共同体の試論」のネクストフェーズという感じがします。

 このパートはまだ続くようなので楽しみ。中学生ということでまだ猶予、リソースがあるということで、ヤヤがバンドとよさこい!の二重所属になったりするのかな(それこそ近年の共同体論でよく言われる、多重所属でレイヤーに帰属する話みたいに)、それとも、バンドはやめてよさこい!の方に来て、完全にバンドの物語としての『けいおん!』のif作品になるのかな。

 ちなみにヤヤ役も、ハナ役の田中美海さんと同じく、地元仙台が舞台のアイドル(&アニメ)プロジェクト『Wake Up, Girls!(公式サイト)』で世に出たWUG!メンバーの奥野香耶さんです(WUG!では夏夜役)。WUG!自体地方を飛び回って共同体の次の形を志向してるかのようなプロジェクトなので、がんばってほしい。

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→前回:『ハナヤマタ』第1話「シャル・ウィ・ダンス?」の感想へ
→次回:『ハナヤマタ』第3話「ガールズ・スタイル」の感想へ
→コラム:「Vivid性を取り戻すために2014年型作品全弾装填」へ
『Wake Up, Girls!』の感想へ
『けいおん!(!!)』の感想へ