英語講座、夏募集分の記事です。

<申込み受付は締切ました。お申込み頂いたみなさん、ありがとうございました!>

 今年の3月に募集した時のPDFの文章を少し調整して、ブログ記事にしたものになっております。少し長いですが英語が気になってる方は是非。

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 相羽です。本日は語学講師として。
 2011年に東北は宮城、仙台市で東日本大震災を経験してからは、地元の学生(主には高校生)に英語を教えるという活動を個人的に続けておりました。

 それ以前は東京の受講者の方に、ネットのスカイプを使ってレッスンするという形が多かったのですが、地域復興の観点からも、やはり地元の人材を育成したいな、という気持ちが強くなっていたからです。

 そういう活動を続けて3年ほどになります。

 実際に僕が受験の手伝いという形でサポートをしてきた学生さんも、かなりの人数が無事地元の大学に進学した状況になっております。いわゆる「受験英語」は実際の英語の現場で使える英語力とは直接結びつかないという話を聞いたことがあるかもしれません。それは現状ではかなりの程度事実なのですが、そこを上手く講師である僕が調整して、実際に日本の高校の範囲の受験勉強の内容は知識としてクリアして大学に受かって貰いながら、学生さんの実践力としての英語も相当のレベルになって大学に行ってもらう、ということが、手前味噌になりますが、かなりの程度実現してこられた3年間だったと思います。

 さて、地元向けの英語指導以外では、2011年に主にネットを通したメール講座という形で、『表現者のための英語再学習』という僕の講座がありました。

 こちらの講座は、当初全8回の本編の予告で募集していたのですが、いくつかの理由で配信ペースが遅れ、2014年夏の現在、ようやっと週1配信ペースで12通分くらいのメール講座として完成した所です(厳密には最終回の「仮定法」の講座は今作ってるところです。)。

 で、中学や高校の頃にやった英語の勉強の知識の断片は生かしつつ、新たに近年の語学学習の方法論も取り入れて日本人が苦手な英語的な感覚の部分もアップデートして貰う、というこの講座は、英語は気になってたんだけど現在今一つ使えていないという方に、どんとステージアップして貰うのに役立つと思いまして、この2014年夏、また改めて募集窓口を開かせて頂きます。

 今度はもう講座の本編部分は作り終わっているので、お申込み頂いた方にはお盆明け頃から(第一回の配信は8月18日(月)を予定)週一ペースで英語再学習のメールが届き、12週ほど経って秋頃になると、たいへん英語の力がステージアップしてるという感じになっております。

 今回募集させて頂くコースは、以下の3つになります。
(「言葉の仕組み」などそんなに深くまでやる意志はないので、シンプルに英語力のベースアップをはかりたいという方は、一番基礎的なAコースにお申込み頂ければと思います。)

 この2014年こそ、英語を読んだり書いたり聴いたり喋ったりしたいという想いを抱いている方は、知識と感覚の芯の部分をレベルアップさせるサポートをさせて頂きますので、ふるってお申込み頂けたら幸いです。



A:Re:Understanding(リ・アンダースタンディング)コース

 [このコースで受け取って頂けるコンテンツ]
  1. メール講座『表現者のための英語再学習』本編全8回分
  2. 特典レポート"2014年、今年こそは英語を習得したい方向けの『英語学習の基礎作戦』"
  3. 特典レポート"相羽が厳選した、「本当に使える」英語学習参考書一覧+効果的な使い方の解説"

 受講料:2592円(税込)

(注:基本的に三か月分扱いのコンテンツをお届けするコースで、月額800円相当でこれまでお届けしておりましたが、消費増税に伴い以前募集した頃より税分増額になっております。)



B:Re:Speculative・Understanding(リ・スペキュレイティブ・アンダースタンディング)コース

 [このコースで受け取って頂けるコンテンツ]
  ●上記Aコースのコンテンツ「1〜3」は全て受け取って頂けます。

  それに加えて。

  4. メール講座『コミュニケーションのために知っておきたい「言葉」の基礎知識』本編全8回分
  5. 特典レポート"相羽が実際に普段からチェックしている、英語学習にも効果的な豊かな『生の英語の情報源』一覧+簡単な解説"
  6. 相羽に月一回メールで質問できる権利(返信確約:3か月分)

 受講料:5400円(税込)



C:Rebuild(リビルド)コース

 [このコースで受け取って頂けるコンテンツ]
  ●上記AコースとBコースのコンテンツ「1〜6」は全て受け取って頂けます。

  それに加えて。

  7. だいたい一週間に一回定期的に行う相羽との60分スカイプ英語レッスン(音声通話機能を利用)三か月(12回分)
  8. 相羽に月三回メールで質問できる権利(返信確約:3か月分)
  9. 相羽の言語学の修士論文


 受講料:38880円(税込)
 「C」コースのみ定員があります:2名


【申込み受付期間】2014年8月4日(月)〜2014年8月17日(日)23:59分


 以上、希望されるコースをこちらの申し込みフォームからお申込み下さい。

<申込み受付は締切ました。お申込み頂いたみなさん、ありがとうございました!>

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 以下、各コンテンツについてもう少し詳しく知りたい方のために、解説させて頂きます。


A:Re:Understanding(リ・アンダースタンディング)コース

 一番基礎的なコースになります。

1. メール講座『表現者のための英語再学習』本編全8回分

 本講座の「本編」と呼んでいる、メール形式による英語再学習講座です。日本国内の中学・高校の英語の勉強の知識を再活性化して頂く構成になりつつ、特に英語的な「感覚」の面で、あなたの頭の中にこれまであった英語を「使える」ようにアップデートしていきます。

 ほぼ2011年に公開した時の要項になりますが、全8回の大まかな内容は以下となっております。

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●第一回 :英語のリズムを極めよう
・英語の勉強というと、学校の授業では、「文型の種類の暗記」から入るのが常です。第一文型から第五文型まで、SVCとか、SVOとか、例のアレですね。まあ、五つ程度なら暗記してもいいんじゃないかと言う気がしますが、僕的には中学、高校で英語を勉強する人の半分くらいはここで脱落しているんじゃないかとも思います(笑)。これ、覚えなくてもいいですよ。規範英文法の中では比較的使える概念なんで覚えてもいいですけど。論文を読んだり書いたりするならともかく、Twitterで今日読んだ本の感想を英語でつぶやくくらいのレベルだったら(我々の最初の目標はこの辺りです)、ほとんど暗記する必然性はないと言ってよいです。代わりに、「英語のリズムは、ポン、ポン、ポンである」、この一つの事実だけを、「感じて」頂くという代案を提示させて頂きます。「ポン、ポン、ポン」「I Moe(萌え) Haruhi((涼宮)ハルヒ)!」これで基本はOKです。詳しい意味は当然講義本編で説明します。逆に、第何文型とかをちゃんと覚えている人はエラいのですが、根っこにあるこの「ポン、ポン、ポン」の感覚を押さえておかないと、せっかく覚えた文型もイキイキとは使えないのです。第一文型とか何とかは、この「ポン、ポン、ポン」を根っこに派生させて、後から文法用語で理屈づけただけのものですので。どっちが大事かというと、根っこの「ポン、ポン、ポン」の方なのです。自分で音楽で英語を使う人なんかは分かるかも知れませんが、英語はリズムの言語という側面が強いのです。まずはそこを押さえるのが、ヒジョーに大事です。

●第二回:onの気持ちを感じよう
・第二回はonとかtoとか、一般的に「前置詞」と呼ばれているものの使い方を、「感覚的なイメージ」で捉えて頂きます。
・辞書や規範文法の解説書で、「on」の項目を参照して、「1.……の上に、2.……にくっついて、3.……につけて、etc」などと考えているようでは、英語思考としては遅すぎます。英語母語話者は、もっと感覚的なほぼ一つの「前置詞の感覚的なイメージ」を、直感的な英語思考の文法として頭の中にインストールしているのです。その「ほぼ一つのイメージ」をするすると頭で「感じて」貰って、この講義では最初の英語のブレイクスルーをあなたの頭の中で起こして頂きます。
・いきなり種を明かしますと、僕が学校で教えるような規範英文法の代案として提案させて頂いているこの認知意味論ベースの英文法というのは、かなり「前置詞の感覚を感じる」ことが大事にされています。いくつかの前置詞のこの「感覚」を感じられるようになると、一気に「英語思考的な感覚」に基づいた活きた英語の世界が開かれはじめます。僕が最初にこれらを学んだのは中右実先生という有名な言語学者の方の授業ですが、研究生時代に受けた彼の授業では、前置詞のonについてだけ、2コマ(約150分)も使ったほどです。それくらい我々が身につけようとしていることの中で、「前置詞の感覚」は大事なのです。一般の学校や塾の英語の先生では教えられる人があまりいないのが現状ですので、僭越ながら僕が伝授させて頂きます。

●第三回:theとaの気持ちを知る
・日本人が苦手としている、英語のいわゆる冠詞、theとaの使い分けについて、この講義では決着をつけて頂きます。このtheとaも、辞書や規範文法の解説書を読んでいてもらちがあきません。これも、非常に感覚的な、単純な一つのイメージの問題なのです。
・そして、日本人には難しいと言われているのですが、実はこのtheとaの感覚的な違いは、日本人でも結構「感じ」られます。『ジョジョの奇妙な冒険』という漫画の第三部に、ディオというラスボスが使う、「The World」というスタンド能力が出てきますが、これがもし「A World」だったとしたら、「何か違うな」というのを感覚的に「感じ」ませんか? もし、ディオのスタンドとしてはやっぱりAよりはTheの方がしっくりくるな、と「感じ」られたら、あなたは十分ネイティブ並にこのTheとAの違いを感じられる素地があります。講義本編で詳しく解説します。この講義を機会に、自信を持ってtheとaを使い分けていって下さい。
・また、このtheとaに関しては、Diesingという人の論文を読まないと本質的な所からは教えられないのですが、日本の一般的な学校の英語の先生も塾の先生も、この素敵な学者の名前すら知らないのが現状です。こちらも、僭越ながら僕がDiesingの提唱した概念を噛み砕いて講義に反映させながら伝授させて頂きます。

●第四回:〜ingをイキイキと使う
・この講義では、比較的使える自信がある人でも、その原点的なイメージまでは分からない人が多い〜ingについて、決着を着けて頂きます。「be動詞+ 〜ing」で現在進行形の時使うんでしょ、くらいまでは自信あり気に答える人も、じゃあ動名詞も何で同じ形なの? 不定詞との使い分けは? とか言われはじめると自信がなくなってくるのではないかと思います。今回も進行形とか、動名詞とか、規範英文法の用語は一旦忘れていいです。〜ingの直感的、英語思考的イメージもまた一つなのです。
・個人的にはこの〜ingの直感的なイメージを捉えた時に、英語という言語が一つ好きになりました。I study English. ではなく、思わず、I’m Studying English! と湧き出るように表現したくなる。この感覚を伝えたいと思います。詳細はもちろん講座本編で解説します。

●第五回:Thatを縦横無人に使いこなす
・おめでとうございます。ついにMy name is Aiba.みたいな短い文の連発だけじゃなく、かなりの長文を自在に表現できる時がやってきました。キーになる単語はthatです。His name is Aiba that he likes Shirokuma! あまりこなれた感じにはなりませんが、「最低限通じる」だけならこの「that戦法」でどこまでも長い文を表現して、海外旅行くらいには行って来られるようになります。
・例によって、代名詞のthatとか接続詞のthatとか、thatの何々用法とかの規範英文法の暗記地獄は、一旦横に置いておいて構いません。thatの英語思考的、直感的イメージもほぼ一つです。
・単文から複文へ、人間の精神が複雑化した瞬間に、この講義を通じてもう一度立ち合いましょう。

●第六回:What、Who、When、Whereの限りなく簡単な話
・What、Who、When、Whereに関しては、Who Are You?(あなたは誰?)みたいな使い方は結構みんなできるのですが、I like the primeminister who has a strong belief.(強い信念がある彼の首相が好きだね。) のような使い方になると、急に自信を持って表現できる人が減ってしまいます。そう、いわゆる「関係代名詞」と「関係副詞」です。この講義では、みんな大嫌いな関係代名詞との付き合いに決着をつけて頂きます。そして、この講義を限りに余りに分類重視的な「W」から始まる語に関する規範文法用語は一旦忘れて貰って、英語話者の子どもが話すような感覚で、What、Who、When、Whereと新しいお付き合いをはじめて貰います。
・今回も、「これは疑問代名詞としての使い方で…こっちは関係代名詞としての使い方で…」というような「分類を暗記して使い分ける」という堅苦しい規範英文法の勉強の仕方は一旦横に置いて頂きます。「Whoの意味はただ一つWhoである」、という意味をこの講義で解説させて頂きます。

●第七回:haveは「持つ」に決まってる! 現在完了をかんたんに極める
・この講義では、「have+過去分詞」の形を扱います。そう、中学英語の最初の壁、現在完了です。現在のことなのに、完了したのは過去なんです! と分かったような分からないような説明をしている英語の先生がほとんですが、これは学校で英語や国語を教えているような先生が、言語学の基礎である「テンスとアスペクト」の概念をほとんど理解しないで教えていることに起因します。さらに、だいたいは「時制」(言語学では現在完了などを扱うこういう専門分野があります)上正しいことを教えることはなんとかできても、では何故それが「have+過去分詞」の形で表現されるのか? ということを教えられる先生に至っては、かなり限られます。「現在完了のhaveは助動詞なんです!」というお題目を唱えて説明した気になってる先生が多いですが、果たしてこの説明で、あなたは現在完了の気持ちがつかめましたか? 実際の会話や文章で使えるようになりましたか? そうではないのです、haveには当たり前ですが、「持つ」以外の意味はないのです。
・また、現在完了に関するこの発想法を取ると、そのまま過去完了についても理解できます。現在完了でもめんどうなのに、過去完了!? はい、haveが「持つ」であるという発想から考えられるようになれば簡単です。いったい現在完了や過去完了は現在なのか過去なのか? この講義を境にストンと納得して頂きます。

●第八回:仮定法をすんなり理解する
・長かった講義のラストは、学校英語の最大の壁、「仮定法」についてしっくりと理解して貰って締めとしたいと思います。なんで、Wouldとかcouldで仮定の表現になるの? ぶっちゃっけ、かなり難関とされる国立大学に受験で入学した人でも、この辺りはよく分からないまま、問題文のパターン暗記で乗り切ったという人がほとんどだったりするのが、現在の日本という国の英語レベルだったりします。あるいは、大学も2年生くらいになると「仮定法」って何だっけ?と、名前すら忘れている人とか。
・例によって文法用語を覚える必要はありませんが、仮定法を使えるようになると、グっと英語思考力と英語感覚が向上します。実は、英文法というよりは、哲学や文化論の話を少し絡めるとスルっと理解できるのが、「仮定法」なのです。
・また、これは福次的なメリットですが、「仮定法」を整然と説明できるレベルになると、失職したりしてもしばらくは家庭教師とか語学系で食いつなげられるようになったりもします(笑)。こういう状況もあと少しかもしれませんが。

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 また、今回はブログ記事にて、サンプルに第1回分を公開しておりますので、それはこちらから確認できるようになっております。

 第一講〜第七講までは作成済みですので、今回このコースにお申込み頂くと、だいたい8月18日頃から、週一のペースで本編八講分とサポートメールを合わせて、10月末日あたりまで毎週メールが届くようになります(12通分くらいを予定)。今の所毎週月曜日配信を予定しております。


2. 特典レポート"2014年、今年こそは英語を習得したい方向けの『英語学習の基礎作戦』"

 今回のお申込み期間中に申し込んで頂いた方全員にお届けする、特典のレポートです。

 相羽が地域の学習塾で学生に英語を教える際などに、必ず最初に伝えている、文法知識の補強や表現のトレーニングといった個別の英語学習以前の、「どうやって英語を勉強していくのか」という英語の勉強そのものの作戦について解説したレポートです。これから英語学習を改めてやっていくにあたっての「地図」のようなものとなりますので、是非今回手に入れておいて頂けたらと思います。

 このレポートも、前半の区切りが良い所までをサンプルとしてブログ記事のかたちで公開しておりますので、それはこちらとなっております。


3. 特典レポート"相羽が厳選した、「本当に使える」英語学習参考書一覧+効果的な使い方の解説"

 こちらも、今回のお申込み期間中に申し込んで頂いた方全員にお届けする、特典のレポートとなります。

 書店の英語学習コーナーに足を運べば書籍が氾濫していてどれが良いのかよく分からず、ネット上には英語学習関係の広告が溢れすぎていてどれが何なのか訳が分からないという昨今ですので、相羽が厳選した、最近流行りの言葉で言えばキュレーションした英語学習テキストをまとめたレポートをお届けさせて頂きます。

 どの英語学習テキストが一番良いか? というのは、良く聞かれる質問ではあるのですが、現実的な回答は、実は「人による」です。

 当然ですが、帰国子女で英語による日常会話はできる人が表現の豊穣化を目指すケースと、日本の中学・高校の英語教育を受けたけれど現在今一つ喋れていない、という人が改めて実戦的な英語力を目指すケースでは、ふさわしいテキストが違ってきます。

 その点で、この講座は「知識の再活性化と再構築」を一つのキーワードにしておりますので、日本の中学・高校の英語教育を受けていて、何となく知識の断片を覚えてはいるような方。だけど、現在高いレベルで英語の読み・聴き・書き・喋りができてるとは言い難い方。そのような方向けに、上手く知識が再び活性化し、さらに次の英語のステージにも進める、という点でふさわしいテキストを、今回は厳選させて頂きました。是非、手に入れておいて下さい。

 ここまでがAコースで、全て受け取って頂けて受講料は2592円(税込)となります。



B:Re:Speculative・Understanding(リ・スペキュレイティブ・アンダースタンディング)コース

 一つ上級版のコースとなります。"Speculative(スペキュレイティブ)"という単語は、「思索的な」というような意味です。

 英語の再学習に加えて、少し深い「言葉」の知識も身につけて頂くコースです。具体的には、英語のみならず、日本語の力も高まる、というコースになっております。これからの時代、日本語と英語を「架け橋」的に使って行きたい方にお勧めしたいコースです。

 英語自体を学ぶ目的が、広い意味では「コミュニケーションのため」となると思うのですが、コミュニケーションの大事な道具である「言葉」そのものの性質についても合わせて学べるコースですので、全体的に、英語も日本語も含めて言葉によるコミュニケーション能力を底上げする、という視点も入っているコースです。


4. メール講座『コミュニケーションのために知っておきたい「言葉」の基礎知識』本編全8回分

 Aコースのコンテンツ全てを受け取って頂けるのに加えて、このコースではメインでこちらが入ります。

 2009年に僕が開催した『実学としての言語学の基礎』という全八回のメール講座を改題して、『コミュニケーションのために知っておきたい「言葉」の基礎知識』という名前でふだんは外部決済サイト経由で5000円で販売させて頂いているものです。これが、全八回分まるごと付きます。PDFで300ページほどとなっております。

 我々が普段何気なく使っているコミュニケーションの道具である「言葉」というものへの基礎理解を深め、特に、ディスコミュニケーション、意思伝達の齟齬がどうして起こるのか? という仕組みについての理解を深めて頂く構成になっている講座です。その上でもちろん、ではどうやったらちゃんと相手に伝わるのか? という点まで理解を深めていく講座です。

 SNSなどで誤情報が大拡散(きちんと伝わってない例と言えます)というようなことが非常に多くなってるこの2014年だからこそ、改めてこの部分をきちんと学んでほしいという想いが強い講座になっております。

 前八回の目次は以下の通りとなっております。

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●第1講 精神の鏡としての言語
●第2講 ネコでも分かるフェルディナン・ド・ソシュール1「シニフィアンとシニフィエ」
●第3講 ネコでも分かるフェルディナン・ド・ソシュール2 「ラングとパロール」
●第4講 ネコでも分かるフェルディナン・ド・ソシュール3 「通時態と共時態」
●第5講 ネコでも分かるノーム・チョムスキー1 「『しっくりくる』の源泉、スクランブリングとコピーライティング」
●第6講 ネコでも分かるノーム・チョムスキー2 「GB理論とコピーライティング」
●第7講 言語変化とコピーライティング
●第8講(最終講) 形容詞を極める−言語現象における主観と客観−

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 この講座に関しても、ブログの記事という形で、まるまる第一回分をサンプルとして公開しておりますので、それはこちらとなります。このようなメール講座が八回分、このコースではプラスして受け取って頂けます。


 当然なのですが、この「言葉」や「コミュニケーション」に関する理解が深まってくると、英語の方の実力(基本的には相手とコミュニケーションを取っていくために学ぶものかと思います)も補い合ってアップしていくことになりますので、是非、お申込み頂きたい講座です。


5. 特典レポート"相羽が実際に普段からチェックしている、英語学習にも効果的な豊かな『生の英語の情報源』一覧+簡単な解説"

 今回のお申込み期間中にBコース以上に申し込んで頂いた方にお届けする、特典のレポートとなります。

 テキストメディア、動画メディアを問わず、相羽が普段からチェックしている英語の情報源を、こちらもキュレーションしてお届けいたします。

 一概に英語圏の情報の方が素晴らしいというほど、英語圏の文化を礼賛する気持ちまでは僕は持ってないのですが、それでも一部のメディア、特に報道メディアに関しては、日本国内のメディアと「質」の違いを意識させられることが多いです。端的に言って、国内大手メディアは談合体質で内輪的な傾向があり、英語圏のメディアはプリンシプル(己自身の原理原則)を持って、自由競争の中を自身のアイデンティティにのっとって発信してる傾向があります。

 例えばですが、東日本大震災の直後は、原発事故関係の情報は、僕は主に国内のものよりはRT(ロシアンタイムズ:チェルノブイリ事故を経験している関係上、当時原発に関する意識が非常に高かったロシアのメディア)の英語版などを追っておりました。情報収集に関しても、ネット世界というのは情報の量だけは膨大ですので、いかにピンポイントに「質」にアクセスするか、という能力が近年は求められるようになってきていると思います。

 そういう世相の中で、相羽が一定の「質」を確保してると判断している英語メディアの一覧です。

 少し硬い話になりましたが、真面目なメディアの他にも、楽しみながら英語の学習にもなるであろう、娯楽系のメディア(心持ち、漫画・アニメ・ゲームとか好きな人向け)も入れたりしております。


6. 相羽に月一回メールで質問できる権利(返信確約:3か月分)

 これは文字通りの特典で、月一回、相羽に質問のメールを送って頂ければ、だいたい一週間以内には返信させて頂きます、というものです。厳密には決めませんが、だいたい3か月分ということにさせて下さい。

 英語の講座なので、テキストのこの部分がちょっと分からないなどの英語に関する質問でももちろん良いですし、基本的に僕に聞いて意味がありそうだと感じた質問でしたら何でもOKとさせて頂きます。ビジネス関係の相談のメールとか、日常系の雑談とかそういうのでもOKです。


 ここまでがBコースで、「1〜6」が全て受け取って頂けて受講料は5400円(税込)となります。



C:Rebuild(リビルド)コース


 一番上のコースとなります。一定期間、定期的に相羽とのスカイプ面談を行い、あなたの英語力を本格的に「Rebuild(再構築)」するのを目的としています。今年こそ本当に「日常的に英語が使える」という段階の自分になりたい、という方には、一番受講して欲しいコースとなります。


7. だいたい一週間に一回定期的に行う相羽との60分スカイプ英語レッスン(音声通話機能を利用)三か月(12回分)

 語学学習に関しては、例えば一日や二日、一気に20時間ほどやって後はやらない、というよりは、定期的に時間を置いて繰り返す、習慣として語学に触れるようにする方が、習得に関して有益であるのが最近ではほぼ明らかになっています。

 その点で、だいたい一週間に一回、ペースメーカー的に確実に相羽とのスカイプでのレッスンを行うのがこのコースですので、英語学習の習慣作りの観点からも最適なコースとなっております。

 扱う項目は「基本的な文型」「不定詞」「動名詞」「分詞」「関係詞1」「関係詞2」「助動詞」「受動態」「完了形」「分詞構文」「仮定法1」「仮定法2」の12項目辺りを予定しておりますが、受講者様の状況に合わせていきます。基本的には文法項目をレッスンの前半で確認して、後半では英会話などの実際のトレーニング、という1レッスンになります。

 また、このコースを受講される方は別途一般の書店などで販売してる英文法のテキスト(1500円+税)を一冊買って頂く点をご了承ください。

 60分のスカイプレッスンをいつやるかは、お申込み頂いた方とメールなどで柔軟に相談いたしますので(このコースにお申込み頂いた方には相羽の携帯電話の番号やメールアドレスもお伝えしますので)、多様な生活形態の受講者様に対応可能となっております。例えばですが、お互いの予定が大丈夫そうでしたら、早朝のレッスンなども可能です。時間に融通が効くというのも、現代の語学学習のトレンドでもあるスカイプレッスンの特徴かと思います。


8. 相羽に月三回メールで質問できる権利(返信確約:三か月程の間)

 これも文字通りの特典で、「6」の特典のパワーアップ版です。月三回、相羽に質問のメールを送って頂ければ、だいたい一週間以内には返信させて頂きます、というものです。厳密には決めませんが、だいたいスカイプレッスンが定期的に継続されてる期間ということで、三か月程度の間ということにさせて下さい。


9. 相羽の言語学の修士論文

 これは直接英語の上達に繋がるようなものではありませんが、「4」の『コミュニケーションのために知っておきたい「言葉」の基礎知識』と関係する内容ですので、今回「C」コースに申し込んで下さった方にはお届けさせて頂きます。形式はPDFです。

 「言葉」に関する「主観」と「客観」に関する論文です。上の方の話と繋げると、「相手に伝わらない」ということが起こるメカニズムの一つに、例えば自分が「客観」だと思って語っていたことが、実際には「主観」だったというケースがあります(少し難しいですが)。では、具体的に我々が「言葉」、特に日本語を使っている時に、この「主観と客観」に関して、どういう現象が起こっているのか? と、そういうことに焦点をあてた論文です。

 正直な所、いきなりこれを受け取って「よく分かった」と言って下さる方は少ないと思いますが(言語学・日本語学の専門的な論文です)、「言葉」という対象も深く洞察していくと、こういう世界も見えてくるんだなというのを感じて頂きたく、読み込むということをしないまでも、今回Cコースに申し込んで頂いた方には手元に置いておいて頂けたら幸いです。

 東北大学で手続きをすれば閲覧は可能な状態かと思いますが、おおっぴらに公開はしていないので、ここでだけ手に入るというレアな論文でもあります。


 ここまでがCコースで、「1〜9」が全て受け取って頂けて受講料は38880円(税込)となります。

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 説明は以上となります。

 受講料のお振り込みは現在は銀行振り込みのみで受け付けで、ジャパンネット銀行、楽天銀行(旧イーバンク銀行)、ゆうちょ銀行に対応しております。

 申込みフォームからお申込み後、2日以内に僕から確認と入金先の連絡などのメールを送ります。その後、→入金(だいたい返信メールが届いてから十日以内にお願いいたします。)→確認後、すぐにお届けできる「特典」からコンテンツのお届けを開始、という流れとなります。

 それでは、下記申込みフォームのリンクをクリックして、希望されるコースを選択してお申込み頂ければ幸いです。↓

 <<申込みフォーム>>

<申込み受付は締切ました。お申込み頂いたみなさん、ありがとうございました!>

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 最後に、個人の英語の能力をRebuild(再構築)していくことと、東北、宮城、仙台といった「場」を再構築に向けて進めていくこととを重ねるのは、比喩的な意味だとしても、いささか飛躍しているように感じられるかもしれません。

 しかし、「場」の復興にはまずは人材の復活、つまりは人材が力をつけることが基本だと思いますし、また「再構築」という言葉の観点からは、過去の使えるものは使って、今、未来に「使える力」として再生して利用していこう、という点は人も場も同じだと考えます。

 そういう意味で、あなたの中に日本の中学・高校の時に勉強した英語の断片が残っているというのは、貴重な過去の資源(リソース)です。近年は受験英語と揶揄されがちではあるものの、文法知識の教授量に関して言えば世界でも最高峰なのもまた事実です。それらを再活性化させて、どうか厳しい現在を生きていくための力に、本当の英語力という力に、本講座を通して変えていって頂けたらと思います。素晴らしき日本語を使えば、「もったいない」ですので。

 僕個人が語学を教えている動機としましては、最近自分が関心を持っている、国内の地方の活性化、そして、そういう場にコンテンツを媒介にしたりしながら、海外の場とのリンクを作っていくこと。復興には様々な仕事が必要ですが、僕ができる、僕に向いている、僕がやりたいのはその辺りであろうということ。そういう活動にあたって、縁ある人には英語は通常装備の人材になっていてほしいな、という気持ちがあります。

 ただし、英語というのは単純には「力」に過ぎません。どう使っていくかはあなた次第です。

 必ずしも僕の活動と交わらなくとも、時世的に様々な面で身につけておくと有益であろう「力」なのは確かかと思いますので、今回の縁で一つ僕から学び取っていって頂けたら嬉しいです。

 言語学の大学院に進学した頃から数えると、言葉や言語に関わるようになって10年、震災以降の地域での英語指導だけでも3年。僕が重ねてきた日本語や英語にまつわる求道の時間全てを土台に、サポートさせて頂きたいと思います。

 それでは、ここまでお読み頂いてありがとうございました。講座を通して、何らかの形でお会いできるのを楽しみにしています!

 2014年8月4日.相羽裕司