ネタバレ注意です。
残酷な一話。
前回、戦極さんとのパートで、他者との繋がりを絶ってきた戦極さんに、他者との繋がりを大切だと思ってる紘汰……という対照が描かれ、紘汰は俺は苦しくても他者との繋がりを絶たない、キリッ、みたいな勢いだったのだけど、現実は、自分が怪物として、他者から繋がりを絶たれる側に既になっていた。サガラさんからの力を受け入れこの世界の理から外れてきたのだけど、世界の理から外れるっていうことは、自分がインベス側、オーバーロード側、怪物側になることだった。そして、世界の民衆の方は、世界の理から外れたものは排斥する。
ダンスチーム同士の抗争パートや、VSユグドラシルのパートの頃から、「無責任な大衆」描写が印象的に挿入されていた作品ですが、そういう描写も効いてきてて、分かってくれない大衆の方が悪い、という逃げ道を封殺してるのがまた過酷。だって、分かってやらないで敵として排斥したという行為、紘汰もやってきたのだから。
裕也が鎧武になってインベス化した紘汰を排斥する、という構図で、それを容赦なく突きつける。またバトルの場面が初瀬ちゃんが散華した場所で、自ずと「世界の理から外れた者は怪物として排斥される」世界が意識させられる。お前もそうやってきたんだから、お前が怪物になれば排斥されるし、世界はそういう理でこれまでも怪物を排斥してきた。ヒーローと怪物が同種存在というのは『仮面ライダー』作品の中核要素ですが、今作の描き方はまた重い。
という所で、突きつけられる「世界を殺して自分を守るか、自分を殺して世界を守るか」という、もう、『Fate/stay night』的というか『仮面ライダー龍騎』的というか、ゼロ年代作品の中核命題。舞はそんなの紘汰は後者を選ぶと語り、紘汰は自分が怪物になったとしても、それゆえに世界から排斥されるとしても、守りたいものは変わらないと、「仮面ライダー」な解答に至る。残酷なパートが続いただけにその覚悟完了が爽快でもあり、悲しくもある。
このまま誰かが犠牲になって世界は均整を取り戻しましたなら『龍騎』エンドだし、誰かが犠牲になって世界のルールを変更しましたなら、『魔法少女まどか☆マギカ』TVシリーズエンド。でもこれ、その先までやってくれそうな勢い。もうしばし話数が残ってますが、久々にハマって堪能したシリーズでありましたよ。
→前回:仮面ライダー鎧武第39話「決死のタワー突入作戦!」の感想へ
→次回:仮面ライダー鎧武第41話「激突!オーバーロードの王」の感想へ
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