相羽です。

 仙台に帰省してきていた姉2が帰っていきました。姉1はまだいる。

 姉さんともようやくLINEを交換したのですが、さっそく「ツムツム」なるゲームの招待が送られてきて、スマホゲーム全盛を感じます。

 インスタント娯楽なので、「みんなと共有体験」みたいなのは作りづらいんじゃないの? という懸念も何のその。帰省してきた甥ら(小学生〜大学生)から姉ら(四十代)まで、『進撃の巨人』のアプリか何かでワイワイやっておりましたよ。(体験の「深さ」がどうなのかはともかく)
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Fate/Grand Order(公式サイト)

 奈須きのこ氏も自らシナリオ執筆陣に加わってる『Fate』シリーズの新展開。

 「竹箒」の日記の方には、PVのテキストの書きおこしも。

 これ、過去の歴史上の聖杯の話もやるっぽいんだよな(『Fate/stay night』の冬木の聖杯は第七百二十六号聖杯)……。

 そして、for iOS/Android.ということで、スマホ向けサービス(コンテンツ?)です。ユーザーのあり方が、PCの前に座って長時間テキストを読む……から、空き時間にスマホでゲーム! に変わった中、TYPE-MOONのこんな大型の新型企画もついにスマホ向けに。

 この、時代はスマホゲームというのは理屈では理解してるし、統計上も出てるし(スマホの普及台数など)、何より時代の売れ筋を反映する広告業界が今はスマホゲームばっかりなので、確実な流れなのですが、僕個人ではまだ実感としてその枠組みに入っていけてないところ。『Wake Up, Girls! ステージの天使(こちら)』とかも、ちょくちょく起動はしてるけど、ゲームとして楽しんでるというよりはまだおまけ漫画とか読んで満足してる状態。

 これ、別に若者=スマホゲームってわけでもないのですよね。四十代の姉たちも普通にスマホゲームばっかりやってるのを見て実感。『Fate/Grand Order』はインストールはしてみるので、いよいよ僕もその枠組みに入っていくやもしれない。

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 2013年の1月にはKDP(AmazonのKindleストアで個人で電子書籍が販売できるサービス)で第一弾のKindle電子書籍を販売開始してみて、ある程度時代の先に対応していく感は持ってたのですが、2014年夏の現在、もう電子書籍というか、書籍というパッケージ形態が、ユーザーの余暇時間の使い方の観点からいくと、劣勢になってる勢いです。紙の雑誌が売れないのはもちろん(電車とかで紙の雑誌読んでる人みかけなくなってきてますよね)、電子書籍でも押され気味で、勢いあるのは本当ゲームと、あと(広義の)キュレーションアプリとか。

 ただ、『Wake Up, Girls!(公式サイト)』の山本寛監督がこちらの記事で言っていたように↓


後編:「人は再起できる」山本寛監督が語る“地獄”


 俺は“豆腐屋”なんだと。「今はカレーが売れるからカレーを作れ」と言われても、無理です

 という精神も、逆説的に、個人的にはこういう状況でますます大事にしていきたい。

 スマホゲームの潮流などは分かるし、ある程度併走はしていきたいけど、自分で作ったり売ったりしていきたいかというと、今の所それはないという状態。まだ、小説とか漫画とか、そういうのが自分の「豆腐」的に好き。

 こういう世の潮流に出会った時に、実質、


1. 潮流に合わせてカレーを売る。
2. 豆腐屋で最低限商売として成り立つよう工夫する。


 の二択くらいしか方針はないように思います。

 さすがに、どんなにカレーが美味しいし流行ってもいてもみんなして二十四時間カレー食べてるわけではないので、豆腐需要は何らかの形で残り続けます。

 そこをうまく掬っていく工夫が必要という感じです。

→相羽のKindle電子書籍第三弾(AmazonさんのページからiOS/Android用のKindleアプリをダウンロードして読んで頂けます)

妹の紋章
相羽裕司
2014-08-09


→第一弾