ネタバレ注意です。
アニメーション業界もの作品。
なのだけど、第1話序盤が高校のアニメーション同好会の充足した日々の描写になってることで、それこそ『けいおん!』的な「輝いた五人のガールズ青春もの」作品の、大人時代編みたいで面白いです。『けいおん!』というか、同じP.A.WOEKS作品的には(ガールズではないけど五人の青春枠で)『TARI TARI(公式サイト)』のその後の大人世界突入編みたいなイメージでしょうか。夢とか、実現できてるの? みたいな。
高校時代は「ドーナツの誓い」とか言ってたのに、大人になったらドーナツとか(忙しくて。あとたぶん経済的にも)買えてないという。
大人時代編の幕開けは何かと現実は厳しい感じなのだけど、だけど自分が制作進行として関わってるアニメの第1話放映の日、ラジオで主題歌が流れる時、ラジオのボリュームを上げて瞳を輝かせる描写で、学生時代のワクワクとかそういうものもまだ死んではいないのも描写してる。全体的に、夢と理想と現実と、とか、そういう感じ。
これ、学生時代の五人組の声優志望の子とかも合流してくるのかな。最近のアニメ作品、『ハナヤマタ』とかもだけど、五人組の青春もの作品の「その次」を描こうとしてる動きが色々ある気がして、その文脈の更新への意欲を尊敬しています。
あと、創作ものということで、島本和彦先生の『吼えろペン』とかが頭に過りました。あの終盤の雑誌が廃刊になりかけて連載終了になる所で、富士鷹ジュビロとか萌とかが駆けつけてきてくれて、炎尾が、みんな俺の漫画そんなに気を入れて読んでてくれたのか!? って驚くシーン好きなのですよね。
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