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ネタバレ注意です。
「この飛行船 私が生まれた時代から飛んでるんだよ」(小夜子)
『ネギま!』の超編(で印象的に使われていた)の飛行船きた!
本格的に『ネギま!』で未来から来ていた超の未来軸と『UQ HOLDER!』がリンクするギミックなのかはまだ不明。なのだけど、象徴的には色々込み上げてくる演出な感じで。『UQ HOLDER!』第1話冒頭の、「3-A」メンバーが時間の流れの中でバラバラになっていく諸行無常のシーンで感じたものと近いです。超編のラスト、超が「3-A」はあなたにとって何だったのって問われて、「儚い夢のようなもの」って答えるんだよね。『ネギま!』時代の黄金の共同体「3-A」(それは超の拠り所になったものだった)は今では壊れ、こうして飛行船だけが残ってる。
「辛いことも 苦しいことも 不公平なことも この世界から全部消えてしまえばいいのに」(小夜子)
超編ラスト160時間目のサブタイトルは「世界が平和でありますように」(感想)。何もかもが切ない。
飛行船の上で孤独に世界と戦ってる少女と、少年が戦いに向かう、少年は少女を救いたいという構図も超編と同じ。
ただ、世界の方はエリア内の自殺者年間(劇中で)3000人という、強い者が進歩していく一方で多くの弱者が淘汰されていっていた世界で。そんな弱者の怨念の集積が勝ち残った強者の世界を今度は滅ぼすという寓話的に悲劇的な状況で。あるいは、超が言っていた(未来の超に起こった)ありふれた悲劇って、こういう構造の中での出来事だったってことなんだろうか。
ただ、超もだけど、一人ではいけないわけで。例えば、超編の一大命題だった「人はエゴの元に悪をなす」に関して、それは生きるもの全員が持つ罪だから、私も引き受けて私でよければ一緒に背負うとネギに言ってくれた夕映だったり。高畑先生がネギにかけてくれた「一人で背負うんじゃないぞ」ということであったり。そういう併走してくれる他人の存在がある点において、何かを変えられるかもしれないと、『ネギま!』では描いておりました。
今話はグっとくるな。この流れの中で、80年間変わらなかった麻帆良の制服(これには、エヴァと夏凛の関係性の象徴という意味が付与されている)を纏った夏凛先輩と、あの時超を救いに飛んだネギの子孫の刀太が合流。Stage.12で夏凛先輩が、「我らUQホルダー 人の理外れた人間以外の徒党 我らは常に――人の世からはじき出され蹂躙され 忘れ去られる者達の側に付く」と言っていた。人の世からはじき出されて蹂躙されて排斥されて淘汰されて死んで忘れ去られていた三太一人だけでは、いかに心の隅に残る善性を拠り所に戦ってもどうにもならなそうな所で、「UQホルダー」も参戦となりそう。これは、刀太も夏凛先輩もカッコ良すぎるな。
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