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 アニメ『SHIROBAKO(公式サイトニコニコチャンネル)』第14話「仁義なきオーディション会議!」の感想です。仙台にて地方遅れ視聴中。

 ネタバレ注意です。
 ◇◇◇

 ガランとしてしまった武蔵野アニメーションから始まった第2クール、また徐々に「第三飛行少女隊」のアニメーション制作を通して、色んな人たちが集まっていく、繋がっていく、再合流していく。まずは美術の渥美さんが合流し、さらに、ついにみどりも「設定制作」のアルバイトとして合流。

 渥美さんが合流してくる流れ。監督が元奥さんとの出来事を思い出して、「改めて」は断られるフラグだ……というのを、「分断の繋ぎ人」宮森あおいがフラグブレイクする……というのは、今後のしずかの展開の暗示になってるのですよね? しずかにとっての「改めて」、何らかの「二度目」が描かれるはず。てか、この作品の「一度途切れたもの(途切れかけたもの)が再合流する」というテーマからすると、監督も最後は奥さん戻って来てくれるとまとまるんだけど、さすがにそこまではない?(^_^.

 そんなわけで、あおい、絵麻、しずか、美沙、みどりの学生時代の輝いた五人組、大人世界になってももう一度合流しようという夢、しずかだけが合流できないという展開に。

 経済格差だとか世代間格差だとか競争だとか進歩志向だとか家族が病気だとか、様々な「分断」が起こる背景を描いてる作品なのですが、しずかだけが「分断」されてしまうのは……アニメーションも売らなきゃいけないし声優さんも競争だしで厳しいんだよな。同じ新人でアリア役を射止めた鈴木京子さんとの差は微細なもの(京子さんもしずかも、監督が気になる所までは行った)なのだけど、結果としては残酷に選ばれた人と選ばれない人に分かれていく。

 もう、四人、しずか以外の方が泣いちゃってるのが悲しくて。個人の感情というよりは、大人世界は厳しいなぁ……というどこかでみんなが共有してる悲しさだ。涙するしかないどうしようもない状況で、「ずかちゃん先輩、かっけーっス」って言うみどりも良い。メンバー中、みどりしか言えない。

 ここまでタメた上で、オーディションでしずかが演じたキャサリンの台詞、


 ありがとね、アリア。私を助けてくれて。あなたが私のために流してくれた見えない涙と血は絶対に忘れない。


 が今後のしずかの展開の暗示になっているであろう点や、新OPの歌詞、


 探していた場所を見失っても。あの日交わした言葉、座標になる。


 も、第2クールはしずかソングなのかといった趣で。

 そして、社内リソースでは二話分足りないという展開で、これまでの作劇上、それをリンクと再合流で埋めていくであろう点から……これ、矢野さんが戻ってくるんですよね!? それ絶対泣くよ……。

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→前回:『SHIROBAKO』第13話「好きな雲って何ですか?」の感想へ
→次回:『SHIROBAKO』第15話「こんな絵でいいんですか?」の感想へ
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