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クロスアンジュ 天使と竜の輪舞 に参加中!
 アニメ『クロスアンジュ 天使と竜の輪舞(公式サイト)』第20話「神の求魂」の感想です。仙台にて地方遅れ視聴中。

 ネタバレ注意です。
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 エンブリヲがいやらしいのはマインドコントロールを行ってるとか、女性キャラを性的に支配しようとしてるとか、そういう直接的な要因もあるのだけど、「キャラクターが今まで必死に生きてきた物語を台無しにしてくれちゃう感」があるから、お前何なの? っていう印象を誘発するのだと思う。

 サリアにしろ、居場所を求めてアレクトラに依存しつつアンジュに嫉妬しつつという彼女の描かれ方は、綺麗な人間としては描かれてないかもしれないけれど、彼女なりに必死に生きてるのだということは伝わってきていた。なのに、そこに居場所とかグッズとか、全部供給してあげるけど? という扱いをされてしまうわけだから、何か全て台無しにされた感じになってしまう。これまで必死に生きた物語を侮辱された感じがしてしまう。これは友達を求めて不器用でも真摯だったクリスに、え? 友達とか全部与えてあげちゃうけど? みたいなのもそう。

 そしていよいよアンジュも、マインドコントロールされそうになってしまうという直接的な部分も嫌なんだけど、やっぱり、今までアンジュなりに必死に生きて痛みも喜びも味わってそれでも進んできたのに、苦痛も快楽も全部エンブリヲ次第、という状況が、今まで必死に生きてきたアンジュの物語を全部侮辱してるようでイラっとくるのだと思う。ちょっとメタに、「物語自体を台無しにするから視聴者に拒否感が生まれる」という面白い敵役。今回の新しく世界を作ろう的な話も、こっちは本気で血も汗も闘争もある革命の物語をやってたつもりなのに、え? 全部ゲームだから作り変えられるけれど? みたいな台無し感が「嫌な感じ」に繋がる。

 と、何もかもコントロールされてる。全部無意味だ。と思えそうになってしまった所で。作中の凄い自立した感じの人。仮想ではなくて生の人と人。無条件に与えられたわけじゃなくて、戦ったり色々あった上でアンジュと友達になってくれたサラが助っ人に現れた所で引きでめちゃめちゃ熱かったです。てっきりヒルダパートとは時間軸がちょっとズレててヒルダが助けに来て引きかと思ってたので、サラ子さん&焔龍號登場の所は「ウォゥッ」て声出たよ。

 今回の話、この例えでいいのかイマイチ自信ないけれどソーシャルゲームに例えると、アンジュもサリアもクリスもプレイヤーとして一生懸命レベル上げたりアイテム手に入れたりフレンド増やしたり頑張っていて、プレイ中には時に傷ついたり逆に喜びもあったり、そこには生の意味も物語もあったはずだったのに、いきなりソーシャルゲーム運営者のエンブリヲが口出ししてきて、レベルも上げ放題にしてあげるし、欲しいアイテム全部あげちゃうし、フレンド登録も葛藤とかなしで想いのまま、ついでにパラメータも私が全部いじり放題だから、私に跪いて下さい。何なら、新しいゲームも作っちゃうよ? とか言ってきた。んで、アンジュのリアル友人だったサラ子さんが「ナメんな」ってバッド持って、リアルのソシャゲ運営会社に殴り込みに来てくれた、みたいな状況だと思う。サラ子さん、ゴミ運営のエンブリヲの頭カチ割って欲しい的な方向でのカタルシス。

 福田監督(今回はクリエイティブプロデューサー)のTwitterからの引用となりますが、こちら↓


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20話からアンジュの髪の毛が少し伸びているのが判りましたでしょうか?これも13話くらいのとき突然に思いついたもので、1話からの髪の長いアンジュがショートへ。最後はその中間にしたかったわけです。皇女であり戦士であり女である、というアンジュの成長を表現するためです。#クロスアンジュ

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 この演出。全部が仮想じゃなくて物語はあったんだ。アンジュは都合の良いゲームキャラじゃなくて、生きた女性で人間なんだ、というのを「髪が伸びる」という生命の息吹的なもので表現してる意味でも熱いですね。

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→前回:『クロスアンジュ 天使と竜の輪舞』第19話「時の調律者」の感想へ
→次回:『クロスアンジュ 天使と竜の輪舞』第21話「遺されるもの」の感想へ
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【関連リンク】

→当ブログの『機動戦士ガンダムSEEDDESTINY』の感想はこちら
『機動戦士ガンダムSEED』の感想はこちら(大昔のHTMLWEBサイト)