相羽です。

 本日で東日本大震災から四年となります。

 「風化」という言葉自体に宿っているパワーが薄れてきていて、「風化」させてはいけないよね、という言葉が多くの人にとってはポーズにとどまり実際には現実を0.1ミリも動かしてないことになってきていると感じる最近。

 日常を生きてるだけでも厳しい世相ですので、東北のこととか被災者のこととか考えるというのは、そこにさらに意識的に波風立てるということですので、実際難しいだろうと思っています。

 ただ、東北は宮城県仙台で今も実際に暮らしていると、
 仮設住宅はすぐ近くですし、経済的に苦しい状況の人と日常生活の中で触れ合いますし、震災で家が全壊した僕の親戚も災害復興住宅には入りましたが日常が戻ってきてるとは言い難いです。

 僕本体も、大ダメージをこうむった家の修繕費とか、半年近くろくに仕事もできなかったのも相成って、2011年〜2012年くらいに借金返済生活をしていた頃は大変に苦しく(プラスして親の介護)、これ死ぬ、マジで死ぬ、と思いながら暮らしていました。

 今もその頃の僕程度の状況の人はざらですし、もちろんもっと大変な状況が続いている人もいます。2011年〜2012年くらいには、全て流されてしまったけれど、あえてもう一度お店をやると決意して新たなお店をオープンしたというような話が美談としてTVで放映されていたりもしましたが、実際の二重借金(流された店舗の分の借金と、新しく始めたお店の分の借金)状態というのは大変に厳しく、そろそろ最初はあった意志力も切れ、外部地域からの援助も減少し、やっぱり厳しかったか、となってきている頃です。

 そんな中で、個人的に仙台近辺、宮城、東北のためにできること。


1. 親の介護を続ける

 核心的な大問題は、お年寄りが増え続け、それを支える若いリソースがない、ということです。お年寄りの介護に莫大なリソースが必要なので(そして全然足りてないので)、復興に向けるリソースが確保しづらい。

 これは、被災地で先に顕現してきてるだけであって、五年後くらいの東京(などの大都市)の姿でもあります。この問題を何とかしないと、この国、本当どうしようもないです。

 抜本的なマクロな対策は僕にはできないので、とりあえずこれまで通り、自分の親の介護を続ける、ということ。僕が一人分介護していれば、その分、公的社会保障リソースで介護される人の分が一人空きます。

 現在既に四人に一人が六十五歳以上の高齢者、2020年には410万人が認知症(という推計)という国です。それらの介護リソースを、ここを読んでいるあなたも僕も直接的・間接的に引き受けねばならない、という前提で何事も進めていかないとならない段階に入ってきています。

 僕も介護は十年選手になってしまったので、そういう立場の人なりに何かできそうなことはやっていけたらなと思っております。


2. 地元の人材育成

 2011年以降、自分にできることかな? と思って続けていることです。それまでは仕事としては東京の顧客にネットで何か提供、という形態が多かったのですが、地元の学生に教えることが多くなりました。

 復興には何と言っても人的リソースが必要なのですが、東北地方は優秀な人材は「強い者は強い者が集まる場所に集積する」という近代の力学のもと、みんな東京とか行っちゃって、地元には(言い方は悪いかもですが)二番手、三番手しか残らないっていう側面がどうしてもあったのですよ。

 なので、二番手、三番手かもしれない人材を、「謎の能力を持った人」に育成するというのを心がけてきたつもりです。教員免許は持ってないので、近所の塾で英語教えながらとか、そんな感じでですけど。

 仙台というと東北大学が有名ですが、東北大行くような学生は放っておいても伸びていくので、東北学院大とか宮城学院女子大学とか尚絅学院大学とか、そういう辺りに行く学生のサポートを心がけておりました。なんとか、むちゃくちゃ英語ができる東北学院大学生とか、そういう人を育てるのに、ある程度貢献できてきたかと思います。

 大学という枠組み自体がもう古いという議論があるのも知っていますが、僕としてはでも現にまだあるものはしばらく有効活用した方が良い派なので、この活動はもう少し続けていこうかなと思っております。

 僕自身が一旦大学で関東に出たんだけど、その全部一か所に集まっていく力学に違和感を覚えて、大学院では地元仙台に帰ってきたのですよ。その後は親が倒れて介護生活突入になっちゃったのですが、こういう経歴のポジションの人なりに提供できるものもあるかなと思うので、引き続きやれそうなことはやっていけたらなと。


3. 海外とのリンク

 一番ワクワクするのはこれですかね。2011年から始めた漫画・アニメ系の英語Facebookページは最近更新してないですが、現在200イイねくらいで、少しずつ見て貰ってます。

 漫画もアニメもソーシャルゲームも、もちろん自分が楽しんでいるのもあるのですが、震災以降はこの「海外とのリンク」に僕の意識は向いています。Kindleでの電子書籍販売を開始したのも、AmazonさんのKindleはプラットフォームとして海外にも(ほぼ)ダイレクトに販売できるからです。

 上記のように、復興にあたっても、大介護時代にあたっても、「人材のリソースを補充すること」が重要になってきてるわけですが、海外から来てくれる人はありがたいと思っております。

 移民政策になると歴史上もどうしても搾取構造がつきまとうので(それでもトータルでは僕は移民導入賛成派なのですが。ベストではもちろん全然ないけれど、次善・次々善の策として取らざるを得ないのではという観点で)、こういうカルチャー系の活動を通して形成された縁から、十分に自分の足で立つ力を持った海外の人が、自主的に東北に来てくれたら有り難いと思っています。中々難しいですけどね。

 そういう意味で、『Wake Up, Girls!』(ポータルサイト)を応援するのも(WUG!の英語Facebookファンページ運営してると、コンスタントに海外の人も興味持ってくれてるのが分かる)、『スクスト』やってるのも僕の中では繋がってるのですよ。『こち亀』に両さんがゲームでフレンドとして知り合ったインドの人が東京の下町に住み込んじゃったエピソードがありましたが、ああいうのの、現時代版を少しずつ進めていけたらと思っております。『スクスト』さんはまだ海外対応してませんが、レア装備あげるから、今度ジャパンにこない? 一種のダークツーリズム的にも東北は訪れてみるといいよ? みたいな。

 夢としては、仙台を舞台に書いてる僕の小説とかも英語化&イラスト付属化(ようするに海外の人にも読んで貰えやすくする)して、そういうの読んで貰った縁で宮城に来てくれた海外の人に、石巻・気仙沼を案内するとか、そういうことやっていきたいですよ。

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 『Wake Up, Girls!』の仙台出身永野愛理さん。意図せずともメッセンジャー的な立場が付与されてしまう側面があってプレッシャーもあるだろうに、ちゃんと日記で震災のことに触れているのエライ。

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 創作活動進捗。

 「S市」舞台の能力バトルもの小説『非幸福者同盟』第六話は現在第一稿を40Pまで執筆。

 第五話の方は、先日3月7日(土)にアップしております。読んで下さった方多謝です。


 引き続きこちらをクリックで「小説家になろう」様のページにてよろしくです。


 こちらも2012年初頭の仙台が舞台の小説『妹の紋章』。

 KDPを利用してAmazonさんのKindleストアで電子書籍として出してますので、スマートフォンなどで読んで頂けます(最近はPCにも対応したようです)。各種スマートフォン用のKindleアプリはKindleストアからフリーでアプリをダウンロードができます。電子書籍本体は有料になりますがこちらもよろしくです。

妹の紋章
相羽裕司
2014-08-09