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 アニメ『アイドルマスター シンデレラガールズ(公式サイトニコニコチャンネル)』第11話「Can you hear my noise from the heart?」の感想です。

 ネタバレ注意です。
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 各アイドルの個性が第1話から「それぞれに咲く花」の比喩で描かれている本作。その流れで行くと、みくはネコ耳が、李衣菜はロックが、それぞれの花なのか……という感じなのですが。

 今回はちょっと捻っているというか、みくのネコ耳、李衣菜はロックは演じてるというか、己の本質というよりは「キャラ付け」な感じなのですね。そのせいもあってか、中々調和に至らず、その二つが相克してしまうというお話。

 で、二人がお互いを理解して近づいて行くステップは何段階かで丁寧に描かれていたのだけど、僕としてはみくが夜中に李衣菜が親御さんと電話してるのを聞いてしまう→みくも家族のことを思い出す(写真のシーン)というくだりが良かったですね。ネコ耳、ロックとキャラ付けの部分では相克しても、「家族を大事に想ってる」という点は共通していたという描き方。

 みく、それに気づいてしまうや否や、以前はあんなに我を張って自分もデビューしたいって言ってたのに(第5話ですね)、先に李衣菜をデビューさせて下さいと言い出して、ああ、この子は人生で損な役回りを引くタイプの、だけどイイ子だな……感が半端なかったですね。アイドルは競争世界のはずなのに、肝心な所で蹴落としたりできない。自由競争社会では生きるのに向いてないタイプ。

 なのだけど、根底では似た者同士。そんな競争世界の中だとしても、二人、キャラをまとってアイドルやるよという所まで。

 先にデビューできたし、家族にも運にも恵まれている卯月と比して(しかも第7話のように、実はプロデューサーが立ち直るきっかけになるほど、ブレない強いものも持ってる人として描かれていたりもする)、「選ばれなかった遅れて進む者」ポジションとして、一連のキャラクター掘り下げエピソード、最後にみくを持ってきたのに意味がある構成でした。ネコ耳もロックもファッションな感じかもしれないけれど、アイドル妖怪大行軍(え)、私たちも合流するよ!

 そういう流れで、早めに咲いた者、遅く咲いた者、各々の個性と色々あれど、次回シンデレラプロジェクトのメンバー全員でライブへ! という第1シーズン最終回となりそう。細部までこだわり抜いてる凄いクオリティの作品でした。

→Blu-ray



→アスタリスク

THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS ANIMATION PROJECT 06 OωOver!!
*(Asterisk) [前川みく×多田李衣菜]
日本コロムビア
2015-04-15


→前回:『アイドルマスター シンデレラガールズ』第10話「Our world is full of joy!!」の感想へ
→次回:『アイドルマスター シンデレラガールズ』第12話「The magic needed for a flower to bloom.」の感想へ
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