相羽です。

 父親の入院・手術関係の話も、現在退院してきて一週間が経って、今のところ比較的状態も安定しているようである程度落ち着いてきました。その際は祈ってくれたりした方ありがとうございました。

 検査入院で重い狭心症と診断されたので、心臓のバイパス手術(2012年に天皇陛下が受けられたので記憶してる方が多いかも?)を受けたという流れだったのですが、書きとめておくと誰かに役立つかもということを書きとめておくと……
 心臓の高度医療で有名な病院で手術を受けたのですが、手術当日(主に僕が)かなり動揺したのが、午前中に手術予定だった父親、手術室に入って術前の処置もほぼ終え、あとは麻酔するだけという段階になってから、別な患者さんの緊急手術が急に必要になったため、手術開始を一旦停止し、別の人の緊急手術を先に、父親の手術は午後からという運びになったこと。

 父親は緊急手術が終わるまで一旦ICUで待機で、その間一回ICUに面会に行ったりもしました。当の父親はエラいというか、緊急手術の人の方の人助けだと思って、待ってるしかないな〜みたいなことICUで話していたのですが、僕はけっこう動揺しておりました。午前中で既に気力切れで、そこから丸一日の長丁場(僕は当日はそのまま病院に泊まって待機)と、父親のみならず付き添いの僕もかなり消耗・へとへとになった一日でありました。

 ただ、書きとめておいてるのは、こういうことはあると事前知識として知っておくと、いざ自分や自分の家族がこういうケースに直面した時に心の準備が少しはできるんじゃないかと思ったから。こういうケースの時、術前に動揺し過ぎない方がトータルでは良い方に進んでいくんじゃないかという気がするのですね。

 執刀医の先生は緊急手術と父親の手術と連続で手術となるので、それは大丈夫なのだろうかと、率直な所を質問もしてみたのですが、一人の先生が一日に二回、あるいは三回手術するケースはあるとのことでした。それにしても、当日手術が無事終わるまでは気が気じゃなかったのですけど。

 幸いなことに病院自体は素晴らしい病院で、僕も今後心臓で何かあった時はこちらに頼みたいと思いました。長年仙台で暮らしていてそんなにも知らなかったのですが、心臓・循環器関係では、東北、あるいは全国でも有名な病院だとのこと。仙台近郊にお住まいの方で興味ある方は、メール頂ければどこの病院かお伝えいたします。

 幸運なことにその病院の心臓外科でも一番くらいの先生に執刀して頂き、かなり重い症状だと説明されていたのを鑑みれば、現在退院してきて無理をしなければ家で日常生活ができるくらいにはなっております。

 しかしその先生、僕も会って話したりしたのですが、纏ってるオーラが半端なかったです。僕なんぞがこれまでの人生で出会ってきた色々と突出した強くて凄い人たち(身近な例なら学業でとか部活動でとか、そういう機会でこの人にはかなわない! という人達には出会ってきたもの……)。そういう人たちの中でもトップオブトップで社会で己の仕事を全うしてる人がこういう人なんだろうなと思いました。本当、凄い人が凄い仕事してくれるのは頼もしい。

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 最近は仙台良いところだよというブログ記事などをよく書いておりましたが、今回は本当地元仙台の地力に助けられました。

 入院中の父親にそれまで使っていた皮膚科の薬が必要になり、僕が父親がそれまで通院していた皮膚科から貰ってきた(入院中の病院には皮膚科がないので)ということがあったのですが、入院中に他の病院から薬を出してもらうのって、皮膚科といえど事務的に色々と大変らしいのですね。

 薬局の人もちょっと稀なケースでどうしたものかと最初迷っていたのですが、「少々お待ち下さい」って言われて電話をかけだしてから、五分くらいですよ。あれよあれよと事務的な手続きがOKとなりました(手続きはけっこう複雑なので、詳細はここでは割愛させて頂きますが)。無事、父親は心臓の方で入院しつつ、それまで使っていた皮膚科の薬も使えることに。医療事務の人まで優秀で仙台すげーと思った瞬間でした。僕とか、事務関係、もとい電話かけて状況を調整したりする仕事が本当苦手で、心の底から尊敬します。僕も、せめて自分のジャンルで貢献できることがあれば、今後恩返ししていかないとなー。

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 そして、これも書きとめておこうと思ったこと。

 父親が入院でしたが、我が家の場合元から母親が半身不随の要介護者(車椅子)ですので、この三週間くらいは僕が母親の介護と父親の入院・手術関係の事柄と家事と自分の仕事と基本的には全部やらないとな状況でした。

 先日の朝日新聞に一人の人間が一人の人間を全部介護する。そういう風に人間はできていないという趣旨の言葉が載っていましたが、これは本当にそうで、特に今回のケースだと僕一人で父親と母親の介護負担を背負うようなものです。で、これは無理です。人間はそういう風にはできていない。

 なので、書きとめておきたいことは、何とか手を尽くして早めに援軍を呼ぶこと

 今回の場合、今までわりと疎遠にしていた親戚の人、そんなにも積極的に交流してなかったマンションの上の階の人、遠距離に住んでいる姉二人、介護保険のヘルパーさん、塾仕事を代講で変わってくれた先生に調整してくれたマネージャー(ポジションの人)、などなど、あらゆる方面に助力を頼みに頼んで、ギリギリ乗り切った感じです。いや、それでも僕本体の負担が凄くて現在状態がおもわしくないくらいなので、本当にこういう時一人で全部やろうとしてはダメ

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 また、医療に関するリテラシーの大事さも学んだ三週間でした。

 上記しましたが、今回は良い病院に良いタイミングで縁があったのが本当に良かった。普段から、医療関係の情報感度とか高めておくのが大事だなとしみじみと思いました。

 現在、パラパラとこれ↓





 とか読んで勉強しています。素の治療実績というのはオープンにされてないのが実情なので、引用になりますが「病院や医師の経験をあらわす手術数は、病院選びの有力な指標の一つになると、本誌は考えています」というような話です(これも絶対ではないので、僕ももちろん、総合的なリテラシーを一般人も身につけていくのが大事なのかなと。)。

 あとは、口コミ、というと軽いですが医療関係者の方の生の声とか。今回は自然と医療従事者・関連の仕事をしてる人の話を聞く機会がたくさんありましたが、みんな口をそろえて心臓だったらそこの病院だと言っていたので、結果として良かった。

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 ではでは、ちょっと長くなりましたが、どこかのタイミングで少しでも参考になれば。