アニメ『Charlotte(シャーロット)(公式サイトニコニコチャンネル)』第六話「気づかなかった幸せ」の感想です。

 ネタバレ注意です。
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 改めて、親に売られた友利兄妹が、親との関係において乙坂兄妹の先行バッドエンドとして描かれる(というか劇中で有宇が、奈緒のそういう立場に気づく)。同じく今は一人で寂しいという柚咲も含めて、四人で擬似乙坂家秘伝のタレ(=親との繋がりの象徴)的ななめ茸でおかゆを食べる……というシーンは、本当は両親から愛を受け取って食卓を囲めれば良かったのだけど、今はこのメンバーで擬似的に代替してる、というシーンでしょうか。

 そうなると、このシーンに丈士朗がいないのは何らかの仕込みっぽいですかね。元々、破綻した兄(姉)と妹というのを、有宇と歩未、奈緒の兄と奈緒、美砂と柚咲で重ねて描いているという物語の構造上、メインキャラクターとして丈士朗も兄か弟かどっちかの意味合いを背負ってる可能性が高いと思うのですが。傷を引き受けてる描写が豊富なので兄かな?

 以上のように重ねられて描かれているため、いよいよ歩未が「崩壊」の能力に目覚めて破滅的な事柄が始まり、ようやく有宇も破綻した兄(姉)側、奈緒の兄と美砂の気持ちが分かる……という。両者とも自分自身が破綻しても妹は守る……というものなので、有宇もまずはそっちに向かっていくのかなとは思うのですが。有宇自身が何らかの形で報われることが、疑似的に奈緒の兄と美砂も救うことになるので、頑張ってほしい。

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Lia / 多田 葵
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2015-08-26


→前回:『Charlotte(シャーロット)』第五話「いつか聴いた音」の感想へ
→次回:『Charlotte(シャーロット)』第七話「逃避行の果てに」の感想へ
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