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ネタバレ注意です。
第13話(感想)の美波が倒れている間、蘭子が代わりにラブライカに入るとか。もっと前だと、第10話(感想)の凸レーションが到着しなかった場合に備えて、美波、凛、蘭子が代わりに出れるよう準備しているとか。
今話の、美城常務のユニットの鷺沢文香さんがダウンしている間、トライアドプリムスが代わりに先に入るとか。凛と未央がそれぞれの活動をしている間、卯月の隣には小日向美穂さんが代わりにいるとか。
特定の共同体、ユニット一つの物語に焦点をあてるというよりは、ゆるく繋がり合い、行きかう市井の徒党のアイドル達を描いているので、「良い意味で"代わり"はいる」というモチーフが多い本作。
なのですが、そういう皆それぞれみんなイイから補い合える……みたいな理想は、一人一人それぞれが、己の色、本作の比喩的には己の「花」を咲かせているのが前提なんですね。ここに来て、卯月が、自分にもできることはあるとサポート役を全うしようとしても空回り、トライアドプリムスに参加した凛も加蓮達も含めて凄く、現在凛と未央の代わりに横にいてくれる小日向さんもこれまた凄く……それに比べて自分は……という状態に。最後には、プロデューサーが指摘してくれた所の卯月の「花」であるはずだった笑顔をも失い、お城(346プロの建物)を後にするという展開に。ついに12時になり、魔法が解けた段階です。前作から続く文脈も込みで、「閉じたレッスン室に一人」の卯月という地点から始まった物語だったので、魔法が解けてみれば、また一人か……という第22話。
掌の中に、実は光なんてなかった。みんなみたいな綺麗な花も、安部菜々さんにおける「ウサ耳」のような自分の核心も。
これ、輝いた時間が実は虚構的なものだった……という物語はゼロ年代からテン年代これまでにかけて散々やってきている物語なので、大まかには解法は二パターン。「何もない自分でもイイ(『仮面ライダーディケイド(感想)』パターン)」か、「本当の自分の核心を見つける(に気づく)(最近だと『響け!ユーフォニアム(感想)』パターン)」かです。
オープニングの流れ見てると、凛と未央の助力はもちろんとして、立ち上がる所は卯月が自分一人で立ち上がってるようにも見えるんですよね。ラストストーリー。
『けいおん!(!!)』時間は終わった。ある日唐突に終わることを知った後の我々は、『たまこまーけっと』なり『響け!ユーフォニアム』なり、「その次」の物語に進まないとならないのです。
残り3話でしょうか。楽しみです。
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