ネタバレ注意です。
ライトノベル原作作品の魅力をまず第一に「キャラクター」だとすると、第一話で「リーズシャルテ様可愛い」に成功しているので、たいへん勉強になります。
開始五分くらいで主人公とメインヒロイン(リーズシャルテ様)がラッキースケベと、ラ、ラノベテンプレ(と認識されてる)展開きたーとテンションが上がりました。カトゆーさんはやっぱりクレイジーだな(え)と思った最近の記事にこちらがありましたが。↓
● 『このラッキースケベがすごい!2015』ベスト10/カトゆー家断絶
新年2016年早々、さっそくラッキースケベの新たな一ページを加えている日本のラノベすごい!
物語の深さによる重い一撃とかは(今の所)感じないのですが、それは送り手も気軽に楽しめる作品として届けようとしてるのだろうし、このタイプのラノベはそもそもそれが目的なのでイイのですよね。さっくりこういう世界観ですよと導入して、キャラクターの魅力で楽しめるパートにもっていくの上手い。僕が久々にこの手のラノベタイプの作品観たから感じ入ってるだけで、観なれてる人には「またか」感もあるかもしれないけれど、この手の作品が高クオリティで安定供給され続けてるというのは、やっぱりすごいことですよね。
ルクスは最弱でなんか頼りない感じに映るのだけど、一点、決めたことは成し遂げるという点を認めてると妹さんから言わせる。そして有言実行するという点で、主人公に好感を持たせることにも成功してるしなー。
リーズシャルテ様のティアマトが暴走して、それをルクスが助けて終わるのかなと思ったら、敵が襲来で、ルクスが誘導、リーズシャルテ様が砲撃と、男女の協力展開にまで持っていったのは地味に良かったです。貴族子女ばかりの女学園に男として入学と、ハーレム構造には全然ジェンダーの対等性に配慮してないじゃん! と突っ込みたいところなのに、妙な所でジェンダーの対等性に配慮してる、謎の展開。あ、でも、構造だけハーレムで、この作劇だとメインヒロインはリーズシャルテ様に決まってるタイプの物語か。
原作小説第一巻は2013年12月か。二年とか、それくらいの潜伏期間(作者が構想とか作り始めたのはさらにもっと前でしょう)を経てようやっとアニメーション作品になって(広い母数に観られるという意味では)世に出て多くの人に知られるんだよな(僕もそうして知った。)。この、トップで訴求される前の、数多の潜伏期間の作品、作家達の土壌によって日本発の作品の国際競争力は保たれてるんだというのは胸に刻んでおきたい。
いやー、リーズシャルテ様可愛かった。こういうサクっと触れられて、キャラクターの魅力で楽しいみたいなの、僕も勉強しよう。
→Blu-ray
→原作ライトノベル電子書籍版
→コミカライズ版(電子書籍)
→次回:『最弱無敗の神装機竜《バハムート》』第2話「最弱の機竜使い」の感想へ
【関連リンク1:当ブログの2015年アニメーション作品ベスト10記事】
→2015年アニメーション作品ベスト10〜共同体から零れ落ちた人間にも、それまでとは違うカタチなりの祝福を(ネタバレ注意)