ネタバレ注意です。
学校の進路相談でこの成績じゃダメですと言われたり、国連のなんかエライ人という優れた母と自分が比較される視点なんかもあったりして、セルフイメージが低めというか、自己肯定感が薄いというか、なんとなく(主に精神的に)パっとしない感じのヒロイン白羽由希奈さん、という出だし。
なのだけど、そんなヒロインが、敵の襲来という非日常に突入するや否や、現れた謎の裸のサムライ的な人(青馬剣之助時貞)から「姫」と崇め奉られる、という展開。自己肯定感も何も、「姫」なんでめっちゃ他人から承認されてる! という展開に。
わりと、近年のWEB小説やライトノベルの、普段はパっとしない主人公が異世界に行くと活躍できる的なフォーマットの亜種です(今話に関しては)。今作は、敵ロボットにサムライさんなどなどと、異世界・非日常の方がこっちにやってきてくれた形。学校とか成績とかの日常の文脈だと自己価値が薄い感じの「私」なんだけど、非日常では「姫」だよ! というような。
一方で、サムライさんとヒロインは今話時点ではまだすれ違ってる・ボタンを掛け違ってる感があり、「仮」の関係という感じです。その辺りは、無条件に肯定・礼賛されるわけではなくて真摯に描いてるという感じ。
サムライさんが敵ロボットに裸かつ刀一本で向かっていくのは燃える展開でした。燃えるけれど、強大な外圧VS刀です。攘夷です。ちと厳しいので、この辺りの解法をどう描いて行くのかも興味深い題材です。
次回予告からヒロインもロボットに乗る作品みたいなので、もう、可愛いヒロインがロボットに乗って戦ってるだけで楽しい的な方向で気軽にも楽しめそうな作品。歌って踊るのもイイですが、ロボット乗るのも良いよね。
→エンディング曲
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【関連リンク:当ブログの2015年アニメーション作品ベスト10記事】
→2015年アニメーション作品ベスト10〜共同体から零れ落ちた人間にも、それまでとは違うカタチなりの祝福を(ネタバレ注意)