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 アニメ『ラブライブ!サンシャイン!!(公式サイト)』第4話「ふたりのキモチ」の感想です。

 ネタバレ注意です。
 ◇◇◇

 μ's(ミューズ)のリフレインを試みるにあたって、ダイヤさんが昔やろうとして結末を迎えたバッドエンドverが遠景にあり、今回は千歌が初めてトゥルーエンドを目指す、という物語構造がある模様。

 ま、ますます黒澤ダイヤさんだけ『ディケイド』の住人っぽいな。(前回の感想参照)

 ここまでは各話数の基本展開を無印『ラブライブ!』と重ねている本作。今回は第四話で、一年生組の加入回にして、「自分の本質的願望に素直になる」回。


 花陽さんとルビィさん
 凛さんと花丸さん、


 が、作品を超えて重ねて描かれておりました。

 この辺りの、「外部からの抑圧から解放されて、自分の本来の気持ちに素直になる」というエピソードがどう描かれていたかはこちらの感想記事に書いておりました。↓


ラブライブ!2期/感想/第5話「新しいわたし」(ネタバレ注意)


 アイドルにないたい気持ちを抑圧してる→解放……の流れが花陽さんとルビィさんで同じだし。その背中を押すポジションでありながら、自分自身も、外部から女の子らしく見えないんじゃないかとか、運動苦手だしずらとか言っちゃうしとか、抑圧してるっていうのが凛さんと花丸さんで同じなのですね。

 その点、無印『ラブライブ!』との分岐要素。無印が、凛さんの問題が解決するのは二期の第5話まで待たないといけなかったのに(花陽が無印4話のリプライとして凛の背中を押し返す。構図なども演出として重ねられている)、『サンシャイン!!』は今話内で、既にルビィさんからリプライが返ってきて、花丸さんも背中を押し返される→抑圧から解放される……まで行ってるのが「進んで」いる感じ。

 そして、この相互リプライ状態が、第1話の感想から書いてる非対称だった二人が「同格」になるまでの物語という感じです。千歌と梨子は第2話ラストで「同格」になった。今話は花丸さんとルビィさんが「同格」になった。さて、μ's(ミューズ)とAqours(アクア)は「同格」になれるのか? 作品としての『ラブライブ!』と『ラブライブ!サンシャイン!!』は「同格」になれるのか? 東京と地方は「同格」になれるのか? という物語構造ですね。(メタ物語構造含む)

 これと関連して、μ's(ミューズ)メンバーとAqours(アクア)メンバーは表面だけじゃなくて、テーマ的にもそれぞれ対になるキャラクターがいるのね。


 穂乃果―千歌(第一話の、穂乃果と重なる写真を千歌が撮ろうとする描写)
 真姫―梨子(作曲担当。音楽からアイドルに転身? がキー物語)
 花陽―ルビィ(本懐としてはスクールアイドルやりたいけど、自分自身を抑圧してしまっていた)
 凛―花丸(友達の背中を押して自分は後回し。アイドルなんて似合わないのでは? と自分を抑圧してしまっていた)
 絵里―ダイヤ(生徒会長。ダイヤ本人がエリーチカのフォロワーだと今話で明言)


 ここまでは綺麗に対応。残りの四人が誰と誰が、どういうテーマで対応していくのか? も見所の一つかもです。(既に、だいたい読めるくらいの描写はあったりな感じですが(^_^.)

 うーむ。こうなってくると、ますますμ's(ミューズ)VSAqours(アクア)構造だよな……。今話で劇中でラブライブ!五周年という情報が明らかになったので(雑誌より)、μ's(ミューズ)は二回目のwinnerなので、その時2014年とすると(リアルで『ラブライブ!』二期が放映された年)、今回の劇中は2017と推測されそう。二期も想定して2017年まで色々進むとして、マジでライバルポジションとしてμ's(ミューズ)の正統性を継いだ音ノ木坂は出てきそうだよな……。

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→前回:『ラブライブ!サンシャイン!!』第3話「ファーストステップ」の感想へ
→次回:『ラブライブ!サンシャイン!!』第5話「ヨハネ堕天」の感想へ
『ラブライブ!サンシャイン!!』感想の目次へ

【関連リンク1:当ブログの『ラブライブ!』前シリーズの感想】

ラブライブ!The School Idol Movie/感想(ネタバレ注意)
『ラブライブ!』(1期&2期)感想目次はこちら

【関連リンク2:アイドル論@2016年】

AKB48・μ'sが敷いたアイドル「システム」をブチ殺す(え)段階に入る? 10年代後半型アイドル達:『ラブライブ!サンシャイン!!』・『アイカツスターズ!』そしてSCK GIRLS

【関連リンク3:当ブログの2015年アニメーション作品ベスト10記事】

2015年アニメーション作品ベスト10〜共同体から零れ落ちた人間にも、それまでとは違うカタチなりの祝福を(ネタバレ注意)