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 本日(3月15日)発売の「週刊少年マガジン第15号(2017年)」に久々にショート漫画が掲載された『魔法先生ネギま!』の「復活特別読み切り」の感想です。

 一時は毎週書いていた『ネギま!』のマガジン感想を書くのは五年ぶりで、懐かしい感じです。

 記事中には『魔法先生ネギま!』全巻および『UQ HOLDER!〜魔法先生ネギま!2』雑誌掲載分最新話までのネタバレを含みますので注意です。
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 冒頭の古菲が教室に入ってくる→夕映がジュースを吹き出す……の流れからして懐かし面白い。

 この何かイベントが起こる→吹き出すの流れ……『ネギま!』というか赤松健先生の作品で何度見たことか。『ネギま!』どころか『ラブひな』で成瀬川とかも吹き出してたでしょ。

 とくに赤松健作品特有の表現でもたぶんないのですよね。この、ご飯とかジュースとか吹き出す表現のルーツがどこにあるのか、『マンガ図書館Z』的な方向での研究が待たれます。

 この特別読み切りの内容は懐かしのキャラクターたち登場でドタバタというものなのですが、登場キャラクターのラインナップが、『UQ HOLDER!』にも出てるキャラクターたち(明日菜、夕映、のどか、委員長など)、縁が強いキャラクターたち(木乃香、刹那など)、そして逆に、『UQ HOLDER!』時間軸ではもう亡くなっているであろう「日常」側のキャラクターたち(裕奈、まき絵、アキラ、亜子、釘宮、柿崎、椎名など)という印象を受けました。

 そうなると、千雨が出てきてないのを、深読みしてしまうのですが。

 僕、千雨は何らかの形で『UQ HOLDER!』にも出てくるような気がしてるのですよね。

 「日常」と「非日常」というテーマを一つは扱っていた『ネギま!』という作品において、千雨は「非日常」に向かおうとするネギに対して、常に「『日常』でも良いんじゃないのか?」ということを問いかけるポジションのキャラクターでした。いわば、「日常」と「非日常」の「狭間」のキャラクターですかね。↓


参考:魔法先生ネギま!/マガジン感想/182時間目「ネギ・パーティ、準備万端!!」


 当時は「お父さん志向VS3-A志向」という部分に注目しておりましたか。今振り返ってみると、「お父さん志向(=非日常より)」、「3-A志向(=日常より)」という対応でだいたい合っていたのかなぁと思います。

 続編の『UQ HOLDER!〜魔法先生ネギま!2』に出てきてる『ネギま!』のキャラクターたちは、今の所何らかの形で「非日常」に渡っていってしまったキャラクターたちだと思うのですよね。

 ネギからして、『UQ HOLDER!』では「非日常」に行きすぎてしまって、現在雑誌(「別冊少年マガジン」)連載分ではああなってしまってるという印象を受けます。

 だから、「日常」と「非日常」を両方を行き来できる千雨(ポジションのキャラクター)は重要だと思ってたりなのですね。

 個人的には、逆襲の切り札は「日常」の中にあったんだ! みたいな展開を『UQ HOLDER!』で読みたいと思ってるのですが。

 懐かしいので、いくつか振り返りの記事をば。↓


参考:魔法先生ネギま!/マガジン感想/252時間目「ウチの剣士様」

 木乃香さんの「――幸せになったら弱なるなんてウソや 幸せなんやったらもっともっと強くならな 今幸せやなかったり 何かの理由で大変やったりする人たちのためにも」が出てくる回ですね。

 京都編ラストから続いてる刹那さんの(心の)物語の一つの決着回でもあります。

 「今幸せやなかったり 何かの理由で大変やったりする人たち」のために戦ってるのが「UQホルダー」だったりな側面もあるので、『UQ HOLDER!』まで(テーマ的に)繋がってきそうなエピソードですね。


参考:魔法先生ネギま!/マガジン感想/188時間目「強いぞ、ネギ・パーティ!」

 複数キャラクターVS複数キャラクターのバトル描写がさえ渡った回。この回のバトル描写は本当好きです。

 『UQ HOLDER!』はこれクラスの複数VS複数のバトル描写がしょっちゅう出てくる豪華さになってるのですが、赤松先生の複数VS複数バトル描写すご技に一つギアが入った回だと振り返ると感じております。


参考:クーネギ推奨!ネギと結婚するのは古菲説・まとめ

 うちのブログの『魔法先生ネギま!』関係の文章では一番読んで頂いた記事でしょうか。今でも、この説を推してますよ(笑)。

 時間能力者のカトラスさんも出てきてることですし、超は『UQ HOLDER!』にも出てきそうな気がしてるので、その時に古菲についても何か!? とか考えたりしてますよ。

 総じて、『魔法先生ネギま!』〜『UQ HOLDER!〜魔法先生ネギま!2』と、一つは通底しているテーマがある感じです。

 京都編のラストで明日菜が(普通の人間ではない)刹那を素で受け入れるシーンが全体のエッセンスになっていて、そういうマイノリティー的というか、そのままだと世界から排斥されがちな存在もいっしょにいてイイ世界でいこうぜ、っていう、そんな百色百光性ですね。

 『UQ HOLDER!』だと、第11話「魔獣退治」(第2巻収録)の百鬼夜行的な様々な存在が乱れ咲くページに一番表現されていると感じています。『ネギま!』の刹那の物語なんかから繋がっていると思うと、また美しさも増す感じなのでした。

 『UQ HOLDER!』は第6巻までは各巻感想を書いております。↓


UQ HOLDER!感想


 ちょっと感想までは書いてない期間が続きましたが(連載はもちろん読んでる)、今年はアニメ化もされますし、第7巻以降も全話感想までいかずとも各巻感想は書くの続けようかなーという意志はあったりです。

 『UQ HOLDER!』のアニメ化、赤松健原画展の開催、『魔法先生ネギま!』新装版の刊行、など、今年は盛りだくさんの模様なので、『A・Iが止まらない!』から、というか「いつだってMyサンタ!」から読んでる赤松健漫画ファンとしては色々楽しみなのでした。

→『魔法先生ネギま!』新装版



→『UQ HOLDER!』電子書籍版



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