相羽です。
昨年夏に(ほぼ)毎日更新でWEB連載していた小説『こちら街アカリの復興部!』の「改稿版」を、改めてWEB連載中です。
今回から新しく読んでくださる方はもちろん、昨年のヴァージョンから今回の改稿版はだいぶ変わってるので、もう一度読んでやるかという方も各々のタイミングで読んでやって頂けたら喜びます。「ノベラボ」様は(スマホからも)縦書きで読む仕様で、けっこう雰囲気がありますよ。
本日は……第29節/我ら、街アカリの復興部! (2,130文字)をアップです。本日は「青春・友情」11位、「総合(すべて)」83位ありがとうございます!
この後も、毎週、月、水、金に一節ずつ更新の予定となります。
小説『非幸福者同盟』ともども、こちらの方もよろしくお願いします。
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●こちら街アカリの復興部!/ノベラボ
以下、軽く去年公開していたヴァージョンと今回の「改稿版」の違いなどについてライナーノート。
→節タイトルにもある通り、構想当初から一番盛り上げよう。そうしようと思っていた節。昨年版の公開時、そんなにも反応なかったですけどね!
第二章冒頭時点ではまだファッション反抗心(笑)から「制服」に忌避感を示していた焔が「制服」と再契約する意味合いになっています。
けれど、ここでは「制服」は「画一化」の記号(「リアル」への埋没)ではなく、それぞれの様式(モード)を保った「リアル」と「イメージ」の両義性の獲得として描いていたりです。
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女子の制服はジャケットの形と色は同じだが、スカートはプリーツだけど灯理がクラシック、奈由歌がパンクでミニだ。
灯理は豊満な胸が自らちょっとキツいなって主張してるのを、覆う感じでワイシャツを身に着けると、キリッと慣れた手つきで黒いネクタイをしめる。優美に。それでいて艶めかしい感じでジャケットに袖を通して。そして一連の動作のまとめに、ジャケットのポケットから藤色のリボンを取り出すと、セミロングに流していた黒髪をポニーテールにくくり上げた。
一方、奈由歌は胸元は真紅のリボンだ。奈由歌は上半身を決めると、スカートの下に何も付けていない状態から、黒のガーターベルト、二―ハイソックスの順に装着し。最後にエロティックな動作で紺のショーツを履いた。
最後に焔は、基本的には悠未と祈と同じ様式の制服であったが。
(俺は、蝶ネクタイかよ)
祈が英国紳士なら、焔は放浪(ほうろう)紳士って感じだ。一つ一つを丁寧に身につけながら。
(イイね、この滑稽な感じ。俺に、うってつけだぜ)
あえて形容するなら、チャールズ・チャップリンの映画に出てくるみたいな。何なら、山高帽くらいかぶってもイイぜ。いっちょ笑かしてやるさ。なにしろ焔(オレ)は、スマイルを取り戻しに行くんだからな。
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この辺り、僕は好きなんですけどねw。
「改稿版」で描写を変えたのは、ここで灯理がポニーテールに変わるという表現を入れました。
どうしてポニーテールかっていうと某作品(というか一連の作品)のオマージュです。新作映画楽しみですね!
そんな感じで出陣の節。
ロボットアニメとかだと最終戦本体よりも、最終戦に出撃する回が好きなのでここは書いてて熱がこもりました。
「スマイルを取り戻しに行くんだからな。」は自分で書いてて熱い。2011年以降「復興」(復活)を一つのテーマに書きつづけてきてこの表現に至ったという感じがします(^_^.
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