- ブログネタ:
- アクションヒロイン チアフルーツ に参加中!

(画像は『アクションヒロイン チアフルーツ』第3話「大暇人カノン」(GYAO!)より引用)
『GYAO!』での見逃し配信はこちらから。
『ニコニコチャンネル』での視聴はこちらから。
記事本編はネタバレ注意です。
今回も、真面目な部分ではやんわりと「ランキング」で一位の者だけがエライのか? 栄えればイイのか? みたいな主題が盛り込んであった回かと思います。
「新体操」が作中の一種の「ランキング」表現として描かれていて、そこで第一位だった杏さんにこだわる果音さん……という関係が、アクションヒロインの方の「ランキング」で第一位の「カミダイオー」と今は圏外の「チアフルーツ(今話時点ではカジュダイオー)」……という関係との写像になってるのですね。
ざっくりとは、「アクションヒロイン」を媒介にした格差の縫合のようなものを描いている作品なのかと感じております。
それは、中央(東京)と地方(陽菜野市)の格差。一位(カミダイオー)・上位とそれ以外(チアフルーツ)との格差などなどです。
果音さん自身が一位であること、杏さんよりも上であることにこだわって、自分自身で杏さんとの関係を「非対称」にしてしまってる……というところから物語が展開された今話だったのですね(もちろん、果音さんは深層心理では杏さん大好きなので、「対等」に付き合いたい)。
それが、ラストのアクションヒロインでの殺陣を通じて、杏さんと果音さんが「対等」になるまでを描いた物語でありました。
この「関係性」の「非対称」を「対等」にしていく物語としては、近年のアニメーション作品では、京都アニメーション作品『小林さんちのメイドラゴン』の第8話が秀逸だったりするので、感想にリンクを張っておいてみますね。↓
参考:小林さんちのメイドラゴン/感想/第8話「新たなるドラゴン、エルマ! (やっと出てきましたか)」(ネタバレ注意)
「支配―被支配」の関係でドヤ顔したいという願望は、人間だったらどこかにあるものかもしれませんが、やっぱりなんかダサいですよね。
ゆえに、「暇なんだね〜」オチがついてるけど、アクションヒロインを通じて「非対称性」が解消されて、「対等」な存在としてラストで杏さんと果音さん(というかむらむらちゃん)が抱き合ってる絵は美しく、じんわり良い話でありました。
果音さんが乱入してくる辺りは、本家東映特撮の「乱入」展開のノリもあって、メタにも面白くて楽しかったですよ。二号ライダーとか、(スーパー戦隊の)追加戦士とか、すぐ乱入してくるからね……。
頂点を目指して一分一秒を惜しんで克己せよみたいな世界観にやんわりとノーを突きつけており、前回の入念に「代役」として準備してる路子さんとか、「暇」である今話の果音さんとかを、余裕(追加リソース)がある「カッコいいもの」として描いている感じです。
荒川稔久先生による、やんわりとした『ラブライブ!』殺しの作品なんや……(え)。
◇◇◇
プリキュアシリーズのファンアートなどでお馴染みの春日るりとさんのチアフルーツ絵にTwitterの引用リンク張らせて頂きますね。↓
なんか、プリキュアシリーズ好きな人にチアフルーツ観てる人多い気がしておりますよ!御前&路子 #チアフルーツ pic.twitter.com/jQWyQve0Fj
— 春日るりと@さやか派 (@rurito0725) 2017年7月24日
本作の豊富な特撮作品のパロディについては、TJさんのTwitterとかチェックしてると良いですよ。↓
チアフルーツの3話、話自体面白かったんだけど、わずかな短いカットの間に特撮ネタが何重にもかぶさっていたりするのがまた楽しい。
— TJ-type1 (@tjtype1) 2017年7月21日
#チアフルーツ 3話、Aパート冒頭15秒ほどの間に詰め込まれたネタまとめ。 pic.twitter.com/KFNnI6aox0
— TJ-type1 (@tjtype1) 2017年7月25日
そしてそして、先月発売の雑誌「ヤングチャンピオン烈」2017年No.7より、あずせさん(Twitter)による『アクションヒロイン チアフルーツ』のコミカライズの連載が始まっております。#チアフルーツ 3話クライマックスの片足vs両足キック。
— TJ-type1 (@tjtype1) 2017年7月25日
これは荒川稔久さん的に見てクウガvsガドル戦だろうと思っていたが、見返すとクウガだけでなくガドルも両足でキックしていた為、ブラックvsシャドームーン戦の方が近いかもしれない。
(まぁ荒川さんはBLACKにも参加しているが) pic.twitter.com/mpNfIx6ikX
初回は巻頭カラーで一挙二話掲載。漫画版も、めちゃめちゃ良いですよ。

(画像はコミカライズ版『アクションヒロイン チアフルーツ』第1話より引用)
「ヤングチャンピオン烈」様の公式サイトのこちらから、第1話は試し読みすることができます。↓
●『アクションヒロイン チアフルーツ』第1話(試し読み)
僕も買って読んでる感想はこちら。↓
●『アクションヒロイン チアフルーツ』コミカライズ版の感想
コミカライズ版第1話がよかったら、第1話&第2話が掲載されてる「ヤングチャンピオン烈」2017年No.7は現在、電子書籍版が配信中です。↓
→「ヤングチャンピオン烈」2017年No.7・Kindle電子書籍版
第3話掲載の8号も、現在(紙の雑誌版)発売中です。みんな、書店とかコンビニに行くんだ!
あずせさん(もともと、地方とか大事にする感じで活動してた感がある方なのですよ)の漫画はえろく可愛く面白いので、みんな読んでみて!
●サークル:知恵の原石/とらのあな通販(R-18注意)
参考:あずせさんの『ヴァルキリードライヴセイレーン-ブレイクアウト-』の単行本が発売
参考:ヴァルキリードライヴ セイレーンコミカライズ第一話を読もう、第0話相当劇場版『Wake Up, Girls! 七人のアイドル』が期間限定フリー公開開始なのでこちらも観よう、創作活動進捗
→『チアフルーツ』はAmazonビデオでも観られるんじゃ
→Blu-ray
→主題歌
→前回:『アクションヒロイン チアフルーツ』第2話「普通の【ろこ】がヒロインやってもいいんだけど」の感想へ
→次回:『アクションヒロイン チアフルーツ』第4話「ゼロから始めるアクションヒロイン」の感想へ
→当ブログの『アクションヒロイン チアフルーツ』感想の目次へ
【関連リンク0:昨年2016年の「アニメーション」作品ベスト10記事】
→2016年「アニメ作品」ベスト10〜過去の悲しい出来事を受け取り直し始める震災から五年後の想像力(ネタバレ注意)
【関連リンク1:「共同体」を一つの主題に扱っている京都アニメーション作品がこの十年どういうテーマを繋いできたかに興味がある方向けの手引きとなる、当ブログの関連記事】
→『小林さんちのメイドラゴン』感想へ
→『響け!ユーフォニアム2』の感想へ
→映画『聲の形』の感想〜ポニーテールで気持ちを伝えられなかったハルヒ(=硝子)だとしても生きていくということ(ネタバレ注意)
→『ハルヒ』放映開始から十年、京都アニメーションがここまで進めた「日常」と「非日常」にまつわる物語〜『無彩限のファントム・ワールド』最終回の感想(ネタバレ注意)
→[5000ユニークアクセス超え人気記事]響け!ユーフォニアム最終回の感想〜ポニーテールと三人のハルヒ(ネタバレ注意)
→『甘城ブリリアントパーク』第12話の感想はこちら
→[5000ユニークアクセス超え人気記事]『境界の彼方』最終回の感想(少しラストシーンの解釈含む)はこちら
→『中二病でも恋がしたい!』(第一期)最終回の感想はこちら
→『Free!』(第一期)最終回の感想はこちら
→『氷果』最終回の感想はこちら
→『けいおん!!』最終回の感想はこちら
→『涼宮ハルヒの憂鬱』最終回の感想はこちら
【関連リンク2:(特に東日本大震災以降)「共同体を再構築してゆく物語」を日本アニメーションがどう描いてきたかに興味がある方向けの手引きとなる、当ブログの関連記事(主に吉田玲子さんが脚本・シリーズ構成を担当していたもの)
→あの日欠けてしまった人の日常(=マヨネーズ)に私がなるということ〜『ハイスクール・フリート』第11話「大艦巨砲でピンチ!」の感想(ネタバレ注意)
→『けいおん!(!!)』シリーズ構成の吉田玲子さん脚本による「バッドエンドけいおん!」を浄化する物語〜無彩限のファントム・ワールド第7話の感想(ネタバレ注意)
→『SHIROBAKO』(シリーズ構成ではなく同テーマのキー話の脚本)の感想
→『けいおん!』と『ハナヤマタ』で重ねられている演出とその意図について
【関連リンク3:特撮作品のパロディが豊富な『アクションヒロイン チアフルーツ』。表面的な模倣にとどまらず、テーマ的なものも織り込んで構築していると感じます。当ブログの特撮感想記事】
→仮面ライダー鎧武感想
→仮面ライダーディケイド感想
→侍戦隊シンケンジャー感想