相羽です。

 期間限定Fate/Requiem×Fate/Grand Orderコラボレーションイベント「『Fate/Requiem』盤上遊戯黙示録」、やっておりますか?

 今日は、今回のイベントの星5サーヴァント、ボイジャーさん関係(?)のお話。

 TYPE-MOONのスマートフォン用ソーシャルゲーム、FGOこと『Fate/Grand Order』の感想・プレイ日記などです。公式サイトはこちら。↓


『Fate/Grand Order』(公式サイト)


 宇宙船擬人化とかって、これ僕の出番だろうと(笑)
 ◇◇◇

 『FGO』はこれまでの歴史上の創作物で形成されてきた様々な「文脈」の上で捉えることができる作品です。

 以外と知られていないのだと、奈須きのこさんは影響を受けた作家さんの名前に氷室冴子先生をあげているので、「少女小説」の文脈上に位置づけることもできる作品です! と言ってもそんなに間違いともならなそう。遠坂凛さんとか、明らかに『雑居時代』(氷室冴子先生作)の倉橋数子さんの面影はあるでしょう。

雑居時代 I (集英社コバルト文庫)
氷室冴子
集英社
2014-02-07




 そんな、奈須きのこ作品と少女小説文脈の関係については、以前こちらの記事で書いたりもしました。↓


まぎれもない少女小説の系譜〜劇場版空の境界第六章「忘却録音」〜


 そして、今回の期間限定Fate/Requiem×Fate/Grand Orderコラボレーションイベント「『Fate/Requiem』盤上遊戯黙示録」では宇宙探査機のボイジャーさんが擬人化されて(?)登場です。

 これ、もともとメインシナリオでもイベントシナリオでも「宇宙」要素は豊富で、『FGO』は全体として星間要素が入ったSFの文脈にも位置づけられるような作品なんだろうなと。

 具体的な作品名をあげると(僕も全部を読んでいるわけではないですが)、ジュール・ヴェルヌ『月世界へ行く』、H・G・ウェルズ『宇宙戦争』……とか、そういう作品群のSF「文脈」の中の、人類史最新作が『FGO』であるのかもしれないみたいな話ですね。

 僕は自分で書いている『非幸福者同盟』(小説家になろう様版カクヨム様版)という小説で、宇宙船擬似化として、ヴォストーク1号(ユイリィ・ガガーリンが搭乗していたロシアの宇宙船)を少女として擬人化するということをやっていました。

 ボイジャーさんが擬人化されて登場してくるという『Fate/Requiem』の話を聞いた時、「宇宙船擬人化」という題材を宇宙開発に象徴される人類の「進展」の志向性の功罪と絡めてテーマとして描くという視点からだけ見れば、『非幸福者同盟』は2014年から書いて発表しているので、僕の方が早かったな! と思ったりしました(笑)

 そういうこともあって、(資料として読んだりしたこともあって)僕は宇宙船とか宇宙開拓とか、SFとか、そういう題材にけっこう詳しいのですが、一つ宇宙開発! 宇宙船! ボイジャー! SF! みたいな文脈というか雰囲気をより味わうために、おすすめ書籍としてやや硬質なものをあげるとしたら、


●冨田信行『ロシア宇宙開拓史 気球からヴォストークまで』


 という本です。

 最近では宇宙開発事業にも取り組んでいることで有名なホリエモンさんも読んだ書籍の一つにあげておられたりもしました。

 タイトル通りのガチの宇宙開発史の書籍なのですが、注目してほしいのはややSF感が感じられる箇所です。

 ツィオルコフスキーという、重要な人物について書いてある箇所(第2章 宇宙時代の預言者――ツィオルコフスキー)は特に読んでほしいです。

 実は僕は、『FGO』と森岡浩之先生の『星界』シリーズと赤松健先生の『UQ HOLDER!』はSF的な方向で作品のコアになるギミックが同じ……まで言わずともかなり同型なのではないかと予想しているのですが、そのギミックがツィオルコフスキー(っぽい)関係だと思っていたりします。

 「SF」的な視点から最近の創作作品に触れていくにあたっても、ツィオルコフスキーの色々を知っていると、より深く面白く読めたりするんじゃないかと思ったり。

 宇宙開拓史の本に掲載されるような人物でありながら、「たましい」の話とか出てきますからね(笑)

 今回のイベント「『Fate/Requiem』盤上遊戯黙示録」に関しては、今日の時点ではまだシナリオが最後まで開放されていないのでどういう物語が紡がれるのか分かりませんが、何らかのツィオルコフスキー的な要素が絡んでくる感じで面白いことになるんじゃないかなと思ったりしております。


200527fgo1

 目にみえる物、形ある物、不朽不滅な物だけが、この世に見だされるすべてではないわ?

(画像は『Fate/Grand Order』より引用)


 のエレナさんのセリフとか、ツィオルコフスキー的な方向でゾクゾクくるものがありますからね!

→一九0三年のツィオルコフスキーの『エチカ、あるいは自然法則に基づく道徳の基礎』という原稿についての箇所は、フィクションとしてのSF好きの方とかにも読んでほしい

ロシア宇宙開発史: 気球からヴォストークまで
冨田 信之
東京大学出版会
2012-08-31


→ジュール・ヴェルヌの重要な古典

月世界へ行く (創元SF文庫)
ジュール・ヴェルヌ
東京創元社
2012-10-25


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・メインクエスト読了時の感想はそれぞれこちら↓

FGO感想・プレイ日記1〜序章:特異点F A.D.2004―炎上汚染都市冬木クリアまで(ネタバレ注意)
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FGO感想・プレイ日記9〜第三特異点A.D.1573―封鎖終局四海オケアノスラストまで(ネタバレ注意)
FGO感想・プレイ日記10〜第四特異点A.D.1888―死界魔霧都市ロンドンラストまで(ネタバレ注意)
FGO感想・プレイ日記11〜第五特異点A.D.1783―北米神話大戦イ・プルーリバス・ウナムラストまで(ネタバレ注意)
FGO感想・プレイ日記17〜第六特異点A.D.1273―神聖円卓領域キャメロットラストまで(ネタバレ注意)
FGO感想・プレイ日記23〜第七特異点B.C.2655―絶対魔獣戦線バビロニアラストまで〜両義者としてのイシュタルとエレシュキガル(ネタバレ注意)
FGO感想・プレイ日記25〜終局特異点A.D.2016―冠位時間神殿ソロモンラストまで(ネタバレ注意)

FGO感想・プレイ日記31〜亜種並行世界 寛永十六年―屍山血河舞台 下総国 英霊剣豪七番勝負のストーリー感想(ネタバレ注意)

FGO感想・プレイ日記34〜第2部プロローグ「序/2017年 12月31日」のストーリー感想へ
FGO感想・プレイ日記39へ〜第2部 Lostbelt No.1―永久凍土帝国アナスタシア 獣国の皇女ラストまで(ネタバレ注意)
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FGO感想・プレイ日記45〜第2部 Lostbelt No.5―神代巨神海洋アトランティス 神を撃ち落とす日の感想(ネタバレ注意)
FGO感想・プレイ日記46〜第2部 Lostbelt No.5―星間都市山脈オリュンポス 神を撃ち落とす日の感想(ネタバレ注意)

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